「夏目友人帳」アニメ版を久しぶりに見たので感想を書く

急に見たくなって、アニメ版夏目友人帳見た。

夏目友人帳のOP「あの日タイムマシン」を聞いていたら、

無性に見たくなって、全話見てしまった。

見ていた当時を思い出して、ノスタルジーな気持ちになった。

まず、知らない人の為にあらすじを書こうと思う。

その後で、気が付いたことについてまとめようと思う。

 

 

あらすじ

高校生「夏目貴志」は妖を見る能力があった。

幼いころに両親を亡くし、親戚を転々とさせられていた。

普通の人には見えない妖が見えていたため、

親戚やクラスメートの中でいつも孤立していた。

 

ある日、「貴志」は祖母の形見の中から「友人帳」を見つける。

彼の祖母、「夏目レイコ」もまた妖を見る能力を持っていた。

「レイコ」は、勝負に勝った妖の名前を集めて「友人帳」を作った。

「友人帳」に名前を書かれた妖は、絶対服従しなければならない。

用心棒の大妖怪「斑(にゃんこ先生)」の力を借りつつ、

妖達の名前を返す決心をする。

たくさんの妖怪や人間のしがらみを解消する中で、様々な想いに触れる。

祖母の面影を見つけ、友人や家族との関わり方を学んでいく物語である。

 

 

 

 

何が面白かったか

家族や友人、恋愛関係や主従関係のしがらみを美しく描いているのが面白かった。

「友人帳」は妖を隷属させて従わせるものである。

本当だったら、妖怪達は苦しいはずである。

にもかかわらず、「友人帳」に名のある妖怪達は、

勿論苦しそうではあるが、どこか嬉しそうでもある。

また、行為だけ見たら「レイコ」はかなり悪どいことをやっている。

名前を奪って従えているのだから。

にもかかわらず、悪役として描かれていない。

力が強く、人間からも妖怪からも白い目で見られる、

孤独な人間として描かれている。

 

「友人帳」という名前に注目してみる。

隷属しているにも関わらず、「友人帳」という名前である。

友人関係には「祝福」と「呪い」があると私は考える。

友人関係というのはあまり選べない。

同じクラスだったから、同じ部活に入っていたから、

同じサークルだったから、同じ職場だったから、同じ趣味だったから。

そういう限定的な空間で否応なしになってしまうのが友人だと思う。

もちろん、友人関係から良い影響を受ける場合もある。

しかし、悪い影響を受ける場合もある。

良い影響を受ける友達関係はその人にとって「祝福」であるし、

悪い影響を受ける友達関係はその人にとって「呪い」だと思う。

たまたま、一度友達になってしまったら、

その関係が「祝福」だろうが「呪い」だろうが、愛おしく感じてしまう。

欠点があっても受け入れてしまう。

それが、友人関係のしがらみというものだろう。

「友人帳」に名前があるというのは「呪い」である。

しかし、その「呪い」すらも美しいく描く。

友達だけでなく、家族や恋愛関係、主従関係についても同じように描いている。

様々な縁のしがらみや儘ならなさを美しく描いている。

ここが、作者の世界観の面白い所だと思う。

 

私はこの手の作品を勝手に「救済の物語」と呼んでいる。

「救済の物語」は、純粋な主人公またはヒロインが、

色々な人間に課せられた「呪い」を払って癒す物語と勝手に定義している。

キャラクターを媒体にして、我々の魂を浄化させるタイプの物語である。

夏目友人帳では、「呪い」の部分に人や妖との縁が入ってくる。

しかし、他の作品と比べて「呪い」の喜びも描いているのが特殊で面白い。

 

 

 

今後の展開について考える

そろそろ終わるんじゃないかと思う。

この作品は、一話完結である。

しかし、お話が終わるごとに関係性が清算されて元通りになる物語ではない。

ちょっとずつ、キャラクターは成長するし、関係性も変化している。

変化するということは、いつか終わるという事だ。

漫画版を読んでないので詳しくは分からないが、

アニメ版を一気に見た感じ、そろそろ終わりそうな予感がした。

 

アニメ版はシーズン6まで放送されている。

アニメ版は大きく3つに分けられると思う。

第一部はシーズン1、2である。

様々な妖の思いに触れて、祖母の面影を追っていく物語が中心である。

貴志がレイコを知り、妖と和解していくまでを描く。

 

第二部はシーズン3,4である。

今度は貴志自身の物語が中心になってくる。

貴志自身の呪いである過去と対峙し、

人間との関わり方を学ぶまでを描く。

 

第三部はシーズン5,6である。

人間と妖の縁が物語の中心になってくる。

貴志が様々な人間と妖の関係性を見つける。

人間と妖の色々な関係を見て、

貴志は将来どう生きていくべきか、

どう妖や人間と関わっていくべきかを描く。

 

ここまで来ちゃったら、シーズン7,8では、

貴志が何を選ぶのか、

という趣旨の物語をやるしかないような気がした。

つまり、それは完結編という事だ。

高校卒業のタイミングで完結なのかなーと思っている。

無職転生18話「それぞれの旅」感想

無職転生18話「それぞれの旅」視聴しました。

原作WEB版のみ既読です。

感想をまとめて行きます。

 

目次→

 

 

公式サイトはこちら→

ONAIR | TVアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす」公式サイト

 

今回はちょっと少なめです。ごめんなさい。

 

ネタバレなし感想

アニメで見せるということ

この章が今回最も伝えたい部分である。

今回凄いと思ったのが、念話の表現である。

一度も「これが念話である。」という説明が無い。セリフで説明していない。

全てアニメで見せてしまっている。恐ろしい描写力である。

さらに、ロキシーの回想シーンでも、全くセリフによる説明がない。

しかし、我々は回想シーンからたくさんのことを読み取ることができる。

ロキシーは念話が通じない、いわゆる障がい者であること。

それを肌で感じたロキシーはどう感じたのか、村でどう暮らしたのか。

親はどう感じたのか、どうロキシーに接したのか。

今、村に対してどういう感情を抱いているのか。

そういう部分を読ませるのが物凄く上手いと思った。

普通のアニメだったら、ロキシーにモノローグで、

「私は念話が聞こえない」と端的に説明してしまう所である。

でも、それをやらない。アニメから逃げない姿勢が凄い。

 

OP

デッドエンド一行がどのように港まで向かったのかが描かれた。

羊を放牧しており、The平和という感じ。

ウサギを目で追って、「お腹がすいてきたわね!」と言うエリスが面白い。

色々な流派の剣士に勝負を挑まれ、

ぼこぼこに返り討ちにしていくルイジェルドが描かれていく。

戦いを挑まれて嬉しそうなルイジェルド。

後から挑戦者がドンドンと現れて、少しあっけにとられるルイジェルドが描かれる。

 

字幕と吹き替え

なぜ今回魔神語は吹き替えになったのだろうか。

全員が魔神語を話しているなら、あえて声優さんの負担を増やすことも無い、

という考えなのかもしれないが。

そもそも、無職転生における人間語は日本語とは違う。

にもかかわらず、我々は日本語に吹き替えた会話を聞いている。

なぜか?それが、キャラクターの解釈だからだと思う。

デッドエンドがリカリスの町を旅している時、全編魔神語だった。

エリス視点でも、物語を見て欲しかったからだと思う。

ロキシー一行が、ウェンポートを旅している時も、魔神語を使っていた。

エリナリーゼに魔神語が伝わっていないことを示したかったのだと思う。

魔神語が伝わらないのに、あれだけ男性を誘惑して、ベッドまで連れていけるのは、

出川哲郎ばりのコミュニケーション能力があったからだろう。

18話は、ロキシーの帰郷物語であった。

会話上で起こった事実としては全編魔神語である。

しかし、ロキシーはそのように聞いていない。

ロキシーの解釈としては親が教えてくれた思い入れのある言葉である。

我々が日本語を聞くように、魔神語を聞いているはずである。

我々に親しみのある日本語に吹き替えたのは正しい判断だったと思う。

ロキシーの帰郷物語なのに、全編魔神語で描かれていたらどうだろう。

より、異物感が強調されてしまう。親子の再開が冷たいものに感じただろう。

 

17話、9話、2話と対比して見る

今回、冒頭で17話の再会シーンを再度流した。

今まで、無職転生は前回までのあらすじみたいなことをやらなかった。

なぜ、パウロとルディーの再会シーンをもう一度挟んだのか。

それは、ルディーとロキシーを対比してみて欲しいからだと思う。

製作者の意図に従って、ルディーと対比しながらアニメを見るべし。

お話的には17話と対比しながら見るのが良いと思う。

同じアングルで、子供のように泣いて抱き着くのが、

17話はパウロ、18話はロキシーである。

17話では、ルディーが大人になることで問題を解決した。

普通の親子関係なら、パウロが歩み寄ることで解決するはずなんですよね。

いびつですよね。

18話における、ロキシーとロカリーの関係が正常な親子関係だと思う。

対比すると、ルディーとパウロの関係の不自然さが分かると思う。

「でも、そういう友達みたいな関係性で良いんだ」

という趣旨のことを、18話の船のシーンでルディーが言っている。

他にも、9話のロキシーの村の描き方と対比しながら見るのも面白いと思う。

是非もう一度見て欲しい。

2話と対比するのも面白いかもしれない。

どちらも、過去のトラウマから、悪意があって見ている訳ではないのに、

人の目を怖いと感じているのが似ている。

その結果、ルーデウスは引きこもりに、

ロキシーは家を飛び出した。

18話を見た後だと、2話のルディーを救ったのがロキシーであるのが、

よりエモーショナルに思えてくる。

7話でロキシーがルディーの為に苦労して魔神語の教科書を作ってくれる。

18話で母親がロキシーの為に苦労して一緒に魔神語を覚えてくれていた。

ロキシーが母親にしてもらったことを、ルディーに返している。

18話を見た後だとより感動的に見えてくる。

今回ちょっと時間が無くて詳しく書けないが、

是非、色々なシーンを対比しながら見て欲しい!

 

パチパチ

ロキシーが目覚めるシーン。

パチパチという音と青い光の後に、ボーっという炎の音。

おそらく、これは火打石で叩いた音だと思う。

火打石と念話によるパチパチという音をかけているのだと思うが、

どういう意味があるのかが分からなかった。

誰か教えてー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレあり説明

同い年

アニメ版では、ルディーが40代を超えたおっさんであるとしか描写されていない。

原作では、ルディーが34歳の時に転生したと描かれている。

転位災害当時の肉体年齢は10歳である。

よって、転位災害当時の精神年齢は44歳である。

アニメ版9話で、魔力災害当時のロキシーの年齢が44歳であると分かる。

つまり、両者とも精神年齢は同い年である。

実際の年齢は44歳なのに、外見は小さいことも共通している。

魔術の才能に長けているのも共通している。

よく対比される二者だと思う。

 

無職転生アニメ版は理屈から作ってる

アニメは理屈で作っている印象を受ける。

アニメ版は、脚本をテーマがより強調される方向に変えていたりする。

その回のテーマを考えて、そのテーマをどうやったら伝わるのか考える。

そのために、キャラクターの関係性をこうすべきだ。

キャラクターのこういう部分を描くべきだ。

そのためには、このようにシーンや動きで構築すべきだ。

このようなセリフを言わせるべきだ。

理屈で作っているのではないかと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談

今回はちょっとボリューム少なめです。

具体的で細かいシーンを取り上げて感想を述べることができませんでした。

無職転生は地味で細かく難しいシーンを丁寧にやっているのが凄い。

今回もそういうシーンが多々あったが、拾えなかった。

そういう所をもっと拾える人間でありたい。

具体的なシーンも拾えるように精進します!

次回もとても楽しみです!

一年に一度はハマるスカイリム

一年に

一度ははまる

スカイリム

 

寒くなってくるとスカイリムの雪山を思い出す。

私にとってはスカイリムは11月の季語である。

よって、上記の詩は川柳ではなく俳句である。

 

PS3版で遊んでいる。

毎年とはいっても、はまりだしたのは2年前からである。

10年ぐらい続けないと一流のスカイリマーにはなれないだろう。

そもそも、全クエスト消化したこと一回もないし。

主要なクエストが終わると満足して止めちゃうんだよね。

一回ぐらい、全クエスト消化してみたい。

これで、はまったとか言ったらガチ勢の人に怒られるかもしれない。

 

2年前は、ノルド脳金戦士シグルドを育成した。

1年前は、カジート隠密戦士●●(本名)を育成した。

今年は、二人育成しようと思っている。

 

一人目は、幻惑魔術師メフィストさん。

種族は、ハイエルフ。女性。

同じく魔法に優れている種族ブレトンと迷ったが、

ハイエルフの方が美人さんに見えたので、ハイエルフにした。

 

 

二人目は、毒剣士サラディン

種族は、レッドガード。

シミターやダガー、弓矢に毒を塗って戦う。

後半は錬金術だけでも敵を倒せるようになりたい。

 

 

以下脳内設定である。

私はこういう風に勝手に妄想しながらゲームするのが好みです。

そうです、私は現役の中二病です。

中二病って楽しいですよ。みんなもなろう中二病

私は霞と妄想だけで生きている。

 

まずは、メフィストさん。

サルモール高官の家臣の長女として生まれた。

幼いころは、父親に溺愛され、蝶よ花よと育てられたという(脳内)設定がある。

口調がきつく、恋人もろくに出来なかった。

結婚相手がいないまま、いつの間にか23になっていた。

スカイリムの成人は早く、

20代になっても結婚していないのは遅れているという価値観があるという(脳内)設定。

両親はそんな娘に手を焼いていた。

父親はサルモールのスパイを組織する裏の顔があった。

サルモール高官の右腕であった。

24になった、メフィストはスカイリム現地調査団に選ばれる。

身分を隠して、各地を視察する。

内戦の状況などを調査しサルモールに伝える役割である。

内戦をしている所に、憎まれているハイエルフが向かう危険な調査である。

父親は反対したが、メフィストは新しい土地にワクワク。

ついに、父親が折れて、護衛を数人付けるという条件のもと、スカイリムへと旅立つ。

しかし、父親はサルモール高官のもう一人の家臣に非常に嫌われていた。

父親は右腕、もう一人の家臣は左腕と言った感じだ。

左腕は秘密裏に護衛を買収した。

政敵とつながって、交換条件として父親に、

サルモール高官に不利な仕事をしろと脅した。

その結果、父親の権威を落とそうと考えた。

父親は結局、娘よりもサルモール高官の方を選ぶ。

メフィストは、護衛によって帝国に引き渡され、ヘルゲンへと運ばれる。

物語はここから始まるという(脳内)設定である。

世間知らずのお嬢様は、サルモールこそが正しいと考えていた。

サルモールがスカイリムで何をしてきたかを知っているが、

知識として知っているだけにすぎない。

各地を回って、スカイリムの実情を知ることになる。

各地の王宮魔術師から魔法を教わる。

ウィンターホールド大学の門をたたいて、幻惑魔術を習得する。

戦争で死んでいったノルドの為に、いつも真っ黒い哀悼者の服を着ている。

山賊たちからは、死神と恐れられる。

帝国軍につき内戦を早期に終わらせ、

打倒サルモールに燃えることになる。

また、各地で魔術を使って人助けをすることで、

スカイリムでの魔術の地位向上を目指す。

ドラゴンはおまけである。

 

続いて、サラディン

元々はレッドガードの戦士の一員だったが、

追放されて、傭兵として各地を転々としている。

スカイリムでの内戦の噂を聞き、

傭兵として名声をあげられるかもしれないと考えてスカイリムにやってきた。

スカイリムでの国境線で手違いで捕まり、

ヘルゲンへと運ばれ、物語が始まる。

傭兵なので、内戦状態であるのは好ましい状態で、

帝国とストームクロークどちらの味方もしない。

お金を払うなら、片方の陣営に力を貸すし、ドラゴンだって倒す。

必ず報酬を要求する。

自分の能力を高く買ってくれる場所を探す。

ジョルバスクルの戦士団の一員となる。

闇の一党や盗賊ギルドとも関係がある。

 

スカイリムは確かに粗は多いけど、

だからこそ、想像で補う楽しさがある。

ロールプレイしてキャラクターになりきって、

ゲームを楽しむのも悪くないのではないでしょうか。

 

まだ色々やりたいキャラクリはある。

回復系、変性系、錬金術師、鍛冶職人、符呪職人、

スクロールだけで戦うとか、破壊系で一系統だけを極めたり、

破壊罠士をやってみたり。

それは追々やっていこうかなーと思う。

無職転生16話「親子喧嘩」&17話「再会」 感想

無職転生17話「再会」視聴しました。

原作WEB版のみ既読です。

良かった…。

 

前回16話「親子喧嘩」感想では世界観を中心にまとめました。

パウロ&ルディー周りの感想は書かなかった。

パウロ&ルディー周りに関して、16話も含めて感想を書いていく。

 

目次です→

 

公式サイトはこちら→

ONAIR | TVアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす」公式サイト

キャラクター

関係性をまとめるとこんな感じ。

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この記事で最も伝えたいのはこの緻密な人間関係である。

複雑な関係性を16話、17話だけで見せてしまっているのが、

本当にすごい。

 

今回出てきたキャラクターは大きく分けて3つに整理できる。

親子喧嘩の渦中の人物。

パウロとルディーである。

子供であり、主観的に問題を見て、それぞれの心の支えになる存在。

エリスとノルンである。この二人は、対比的に描かれていた。

大人であり、俯瞰的に問題を見て、それぞれに助言をする存在。

ギース、ルイジェルド、マスターである。

 

詳しく、それぞれのキャラクターについてまとめる。

 

 

ルディー

落ち込んだり、拒絶したりされると、内にこもる。

本心をあまり喋らず、外面は温和な表情で、丁寧な口調で喋る。

拒絶するほど、温和で丁寧な口調になると思う。

行動するよりも、頭の中でグルグル考えちゃう人だと思う。

 

ルディーにとってのパウロは対等な友達である。

第四話のセリフを抜粋。

 

ルディー「浮気をして家族崩壊の危機を作り出す男がカッコイイのですか?」

ルディー「ま、あれに懲りたら母様以外に手を出すのは控えてください。」

パウロ「リ、リーリャは良いだろう?」

ルディー「次は母様が無言で実家に帰るかもしれませんねー。」

パウロ「お前も男なら分かるだろ。」

ルディー「7歳の子供に何が分かるというんですかー?」

パウロ「お前だってシルフィーちゃんに唾つけてるじゃないかー」

パウロ「あの子は将来美人になるぞー」

ルディー「そうでしょうねー。今のままでも十分かわいいと思いますが」

パウロ「分かってるじゃないかー!」

ルディー「まあね」

 

パウロは屑野郎だけど、なんだだかんだ言って話があう。)

(俺も精神は40歳を超えた元ニート。正真正銘の屑だしな。)

 

明らかに親子の会話ではない。

完全に男友達どうしの会話である。

修学旅行でベッドを囲んで話すノリである。

特にルディーはパウロのことを、父親というよりは悪友として見ている。

ルディーはパウロのことを対等な存在として見ている。

 

ルディーにとって、今回の仲違いは、

親子喧嘩ではなく、同年代の友達との喧嘩という意味合いが強い。

17話で回想したのが、前世の親ではなく友人であることからも分かると思う。

 

17話で仲直りした後の会話も完全に男友達とのそれである。

未だ解決されていない捻じれである。

 

ルディーにとってエリスは守らなければいけない存在である。

魔大陸では、エリスのためにお金の心配をして一人で苦しんでいた。

 

同時に、エリスは心の支えでもあったと思う。

元気で無邪気なエリスが傍いなかったら、

ルディーはもっと精神的に苦しんでいたかもしれない。

16話ではルディーを慮って、慰めてくれた。

 

 

パウロ

捜索団をまとめ上げるカリスマ性がある。

女たらしであるという欠点がある。

腕っぷしが立つが、精神の強さは普通の人間と変わらない。

(多分ゼニスの方が、精神的には強い人間だと思われる。)

 

パウロにとってのルディーはこんな感じである。

 

教えていないのに文字を覚え、中級魔術を唱えた。

5歳で水聖級魔術を取得。

3話では、自分の父親としての欠点を諭される。

4話では、問題が何かを分かったうえで的確に原因を取り除いた。

パウロ一人では解決できなかっただろう家族崩壊の危機から救った。

 

ずっとルディーの天才さを間近で見てきたのである。

いままで、ルディーは自分よりも上手くやってきた。

これで期待するなと言うのは酷であろう。

 

それでも、自分はルディーの親なんだと自覚している節もある。

3話を見てもらえれば分かると思う。

親としてルディーにどう接するべきかで、

四苦八苦しているパウロが見られるだろう。

パウロはちゃんと親をしている。

 

パウロはルディーを自分の子だと思っているが、

接し方は、信頼している仲間に対してのものに近い。

パウロにとって初めての子がルディーである。

だから、ルディーとの接し方で間違えても仕方ない。

今回このような態度をとったのは、

追い詰められていることや、酒のせいもあると思う。

ルディーは、ギースの様な対等な仲間ではなく、

ノルンと同じ自分の子供であるというのがスッポリ抜けてしまっていた。

 

パウロにとってのノルンは守るべき存在である。

ルディーの様に才能がある訳でもなく、小さくかよわい。

自分が父として守らなくてはと思っていたに違いない。

 

同時に、ノルンは心の支えでもあったと思う。

見つかっている、たった一人の家族である。

ノルンがいたからこそ、父親としてしっかりしなきゃと、

しんどいのを理性で抑えて、捜索団を組織していた。

ノルンがいなかったら、パウロはもっと悲惨なことになっていただろう。

 

 

エリス

無邪気、無鉄砲。

ルディーの見方。

 

エリスは、ずっとルディーに助けられてきた。

ルディーの頑張りを、ずっとそばで見てきた存在である。

ルディーに感謝し、尊敬している。

 

だからこそ、頑張ってきたルディーを傷つけたパウロを許せなかった。

 

ルディーとパウロが仲直りした後、納得はしていなが、

「一応許してあげるわ!」という感じで「ふん!」とそっぽを向いた。

 

昔のエリスは絶対に許せなかっただろう。

ここで許せるのは、少し大人になった証拠だと思う。

 

ノルン

無邪気。かよわい。

お父さんの見方。

 

ノルンは、ずっと父に助けられてきた。

父の頑張りをずっとそばで見てきた存在である。

父に感謝し、尊敬している。

 

だからこそ、頑張ってきた父を傷つけた兄を最後まで許せなかった。

 

ルイジェルド

子供は絶対守る。戦士は認めて信頼する。

ラプラスの槍に操られて、自分の息子を刺し殺した経験がある。

 

ルイジェルドはルディーを戦士として信頼している。

一人の独立した人間として見ている。

だから、今回の親子喧嘩は当人同士が解決すべき問題だと思っている。

また、周りが解決したところで、ずっと原因は残り続けてしまう。

周りが干渉しすぎるのは良くないと考えているのだろう。

俯瞰した目線から二人を眺めている。

 

ルイジェルドは父親の経験があるので、

父親なんてそんなもんだという発言も実感がこもっている。

その理屈が通るのは子供が生きている時だけだという発言も重い。

 

ギース

パウロの元仲間。

コミュ力が高い。

 

問題を俯瞰した視点から見ている。

パウロの話を聞いてあげる。

 

天才と言ってもまだ子供である。

ルディーも背負うものもいっぱいあっただろう。

お前は子供に期待しすぎだ。

パウロに助言する。

 

マスター

状況を俯瞰した視点から見ている。

相手をちゃんと見てあげろと、ルディーに助言する。

 

 

ドラマ

今回のドラマをまとめるとこんな感じである。

パウロは、ノルンを守りながら旅をした。

ノルンは守るべき存在であると同時に心の支えでもあった。

父親として頑張っていたが、いくら探しても家族が見つからず、

ストレスから酒を飲み、徐々に荒れて行った。

そんな中で、ルディーと再会する。

パウロは、ルディーを対等な仲間として扱っていた。

しかし、自分の思った通りに動いてくれていなかったので、

ルディーを傷つけるようなことをしてしまった。

ギースにルディーは子供に期待しすぎているという助言を受けた。

守るべき存在のノルンの寝顔を見て、

ルディーも同じように守るべき存在だったのかもしれないと反省した。

子供なのだから、間違っても仕方がなかったのだと理解した。

水面に映った自分の姿を俯瞰して見て、

確かにこれは、縁を切られても仕方のないダメな顔だと分かる。

酒を断ち、ひげをそって、明日ルディーに謝ろうと考える。

翌日、ルディーと本当の意味で再会し、和解した。

子供のように泣き、「会いたかった」という本音を言う事が出来た。

 

ルディーはエリスを守りながら旅をした。

エリスは守るべき存在であると同時に心の支えでもあった。

お金を心配したり、ルイジェルドとの関係性に悩んだりと、

始めはかなり精神をすり減らしていた。

しかし、ルイジェルドに認められてからは、旅も順調であった。

そんな中で、パウロと再会した。

パウロの言葉と周りの空気により傷つき、内に籠ってしまった。

自分もあの時は冷静じゃなかったし自分にも悪い所があったと反省して、

翌日謝りに行こうと考えても、体が拒否反応を起こしていた。

翌日、パウロがルディーに会いに来てくれた。

ルディーは決してパウロを見ようとしなかった。

マスターのおかげで、パウロの顔を見る。

パウロの顔を見て、前世の自分を思い出す。

自分の友人に対して、

自分は苦しいのになんでこいつは暢気なことを言っているんだと、

相手の立場や気持ちを考えずにキレてしまたことを思いだす。

パウロも同じなのだろうと、俯瞰した目線で見ることができた。

パウロも自分と同じ一人の対等な人間であるのだと。

ましてや、自分の方が年上である。

ならば、仕方がないじゃないか。

自分は結局謝りに行けなかった。

パウロは謝りに来てくれた。

ならば、まだやり直せる。

お互い大人になって、やり直そうと提案した。

本当の意味で再会することができた。

 

他人の助言によって、冷静になる。

大人になって、俯瞰して、自分と相手を見つめる。

相手の立場を理解して、自分の非を認める。

お互いを許しあい、本当の意味で再会する。

この丁寧なプロセスが凄い。

 

表現

目が合わない(16話)

16話でパウロは再会を喜ぶセリフを一応言っている。

しかし、俯き加減で目を合わさずにしゃべっている。

16話を見ると、視線を丁寧に描いていることが分かる。

ルディー視点のパウロは視線を背けていることが多い。

攻めたり煽ったりするときのみ、ルディーを見つめる。

ルディーに向けるのは攻撃的な目線だけであった。

自分のことばかりで相手を慮れていないことが分かる。

 

すれ違い(16話)

パウロはザントポートの張り紙を見ていなことを責めた。

ザントポートは獣族の子供を救った港町である。

実は、ルディーはウェンポートに到着するまでの話しかしていない。

ウェンポートはキシリカと出会った港町である。

ルディーはザントポートに足を運んだと同時に、

獣族の村に連れ去されてしまっている。

よって、ザントポートでギルドに寄って張り紙を見つけられるはずが無いのである。

 

ルディーは魔力災害の爆心地にいた。

だから、規模が大きいということに思い至らなくても仕方がない。

パウロは、ルディーには規模を知る由もないことに気が付かない。

自分も気が付いたのだから、ルディーだって気が付けると思ってしまっている。

 

元々、パウロはルディーを対等な存在として信頼しすぎていた。

お互いに、相手を慮る余裕が無かった。

出会い方も最悪だった。

その結果、お互いに自分が!自分が!と言う風に、

お互いに相手の立場を理解しようとしなかった。

相手の話を聞こうとしないかった。

それが、このすれ違いの原因だと思う。

 

 

17話OP

今回は、世界観の説明ではなく、時間的な説明であった。

OPはこういう使い方も出来るのか!

色んなOPの使い方を見てみたい!

 

魔力災害が起こった後の、ノルンとパウロを描いていた。

基本的には、ノルン視点のパウロが描かれていた。

 

凛々しいパウロの顔をノルンが見つめている。

パウロが自分を守ってくれているというのを何となく理解しているように見える。

たどり着いた故郷は、何もない一面荒野。

ノルンがパウロを見る。

パウロは口だけが映っていて、きゅっと口を結ぶ。

このシーンが凄い好き。このシーンはノルン視点だと思う。

子供だから状況は理解できないが、

パウロの苦しみと、ノルンのために気丈に振る舞わなきゃという感情を、

肌で感じているように見える。

そっから、どのように捜索団を組織して行ったのかが描かれていく。

おそらく、これもノルン視点で描かれていると思う。

どんどん人を集めて捜索団を組織した。

何人も助けた。感謝もされた。でも、家族は見つからない。

時間が経つにつれて、見つかるのは生存者よりも死者の方が多くなっていく。

家族はもう皆死んでいるのかもしれない。

もしかしたら、生き残ったのは自分とノルンだけかもしれない。

どんどんとやつれていくパウロを描いていく。

 

ノルンは頑張ってくれるお父さんの為に花の首飾りを作る。

無邪気なノルンを見てパウロも少しだけ、癒される。

ノルンという存在が心の支えとなる。

蝋燭と花が映る。

しかし、慰めは一時的なもので、

時間とともに蝋燭の火は消え、花は枯れてしまう。

ノルンによってなんとか保ってきた精神も限界である。

このシーン、16話のエリスがルディーを慰めるシーンと対になっている。

こっちのシーンも同様に蝋燭が映る。

エリスとルディーの関係と、

ノルンとパウロの関係が非常に似ていることを暗示している。

 

父はどんどんやさぐれて行く。

ノルンはどんなときも変わらずに、天真爛漫に父に接する。

ノルンという純粋な視点から現実を描く。

この残酷さ。罪深さ。いたたまれなさ。

背中から脳天にかけてぞくっしたものが走った。

にくい演出だ! 最高だ!

 

蝋燭(16話、17話)

16話、17話合わせてかなり蝋燭の描写が多かった。

 

16話、エリスがルディーを慰めるシーンで、

ユラユラと揺れている蝋燭が最後に映る。

蝋燭の光によってロマンチックな雰囲気を醸し出している。

同時に、蝋燭は生命を連想させられる。

エリスに慰められ、少しだけ精神が回復したルディーを表しているのかもしれない。

 

17話OPで、蝋燭の火が消え、ノルンがプレゼントした花が枯れるという描写がある。

このシーン悲しくって思わず「うわー…」という声が出てしまった。

時間経過を表す以外にも意味がありそう。

花も、蝋燭の火もどちらも生命を連想させられる。

精神をすり減らしていったことを表しているのだろうか。

また、花も蝋燭もどちらも移ろいを表す。

パウロが変化して行ったことを表しているのかもしれない。

 

17話OPの蝋燭描写は16話の蝋燭描写と対になっている。

パウロにもルディーにもエリスやノルンといった心の支えがあった。

しかし、エリスやノルンによる慰めも一時的なもので、

問題の原因を排除するか、自分の中で納得できなければ、

いずれ、限界が来る。

 

17話、ルディーとパウロが本当の意味で再会したときに、

火の消えた蝋燭が映る。

終幕という意味で使っているのかなーと思った。

 

顔を見れない(17話)

17話での、パウロとルディーの会話シーン。

パウロの顔があまり映らず、パウロの口元や手元ばかりが映る。

ルディーが相手を見ずに、内に籠っていしまっていることを表していると思う。

 

俯瞰視点(17話)

17話での、パウロとルディーの会話シーン。

真上から見た俯瞰視点を多用している。

これによって、3つのことを表現していると思う。

1点目は、気まずさである。空気の悪さを演出している。

2点目は、ルディーの心が冷めてしまっている点である。

どうでもいい、とりあえず謝ればいいやという感情を演出した。

3点目は、二人の関係性を客観的に描いている点である。

我々は、マスターと同じ俯瞰した視点でこのシーンを見ることができる。

 

17話での会話シーンは、パウロの顔を見ないルディーの主観視点と、

俯瞰視点の絶妙なバランスが良いなと思った。

 

ノローグがないシーン(16話、17話)

ノローグの使い方が上手い。

16話のパウロとの言い合いでは、モノローグを多用した。

それは、ルディーが主観的に物事を見ていることを伝える意味があると思う。

16話のルディーが家に帰ってきた後のシーンは全くモノローグを使っていない。

これも客観的に見せる意図があるのだろう。

また、エリスがルディーをどう見たかが大事なシーンでもある。

よって、モノローグを使わなかった。

17話のパウロとの会話シーンでも、モノローグが殆ど無かった。

客観的に見せる意図と、冷めているルディーの心を見せる意図があったのだろう。

 

 

最後に

今回は物凄く濃密な回だった。

濃密すぎて、伝えたいことを整理しきれなかったかもしれません笑

原作既読ですが、正直次回はどういうストーリーなのか読めません。

次回も滅茶苦茶楽しみです!

難しい!助けて!

今、無職転生の16話17話の感想を書いている。

濃密な回だった。それゆえに、どうまとめていいか分からない。

 

一シーン一シーンに意味が込められている気がする。

始めは一シーンごとに整理して、アニメの魅力を伝えようと思った。

しかし、それだと全体としてまとまりのない記事になってしまう気がする。

各キャラクター視点ごとにまとめるのが良いのだろうか。

それなら、まとまった記事が描けそうだ。

しかし、今度はシーンごとの魅力を伝えきれない。

 

まず、キャラクターごとに分けて、

その後でシーンごとの魅力を伝えるか。

若干内容が被ってしまうがそれも致し方ないだろう。

 

両方やるとなると、分量が滅茶苦茶多くなるだろう。

これは徹夜コースかな笑

 

無職転生16話「親子喧嘩」感想前半

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※表紙は15話になっているけど、正しくは16話感想です。

 

無職転生16話「親子喧嘩」視聴しました。

原作WEB版のみ既読です。

面白かった…。

感想をまとめました。

 

パウロとルディーに関することは次回まとめて感想を書く。

そのため今回はかなりボリューム少なめです。

世界観を中心に感想を書いていきます。

 

ニコニコで視聴しました。

コメで気がついたこともまとめます。

 

ネタバレなし感想

ネタバレあり説明

最後に

 

の3章仕立てです。

 

目次です→

 

公式サイトはこちら→

ONAIR | TVアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす」公式サイト

 

ネタバレなし感想

OP

OPが変わった!

讃美歌っぽい曲調だった。

神々しい雰囲気だった。

街ごとに曲が変わるのかな。

アスラに帰れたら、「旅人の唄」に戻るんだろうか。

気になるー。

 

今回のOPはこんな感じだった。

まずは、水の美しさを表現する。

さらに、街並みの美しさを遠くから表現していた。

水の水色と白が基調の街並みである。美しい。

 

次に、人々がどのように暮らしているのか表現している。

遠くから見ると白く見えた街も、

少しズームしてみると、花屋や水路、屋根などで意外とカラフルである。

賽の目状の綺麗に整理されている家々。美しい。

その間を、ゆったりと人々が往来したり、立ち話をしている。

優しく平和な空気が流れている。

 

教会の様なものが写される。

金色のドーム型の屋根がついている。

調べてみたら、ロシア正教会の救世主ハリストス大聖堂に非常によく似ている。

聖職者のような人たちが何やら話している様子が描写される。

宗教が盛んである都市であることが推測できる。

 

運河をぐるりと囲むようにして建っている塔が写される。

 

金色のドーム型の教会とは別種の造りの建物が写される。

なんの建物なのだろうか。教会っぽいけど。

 

 

続いて、ルディー一行が橋を通ってミリスに入っていったことを描写する。

 

最後に、背景バックにタイトル。

 

世界観を説明し、そこに住んでいる人々で肉付けして、

キャラクターに徐々にズームしていく。

やはり良き導入である。

 

エリス

エリスが可愛らしい。

「お前が慰めればいいだろう」と言われたときの赤面した顔。

ルディーの前で、どうしようと、迷うのも可愛らしかった。

最終的には、ルディーの横に座って、ぎゅっと抱きしめてくれた。

不器用だけど、精一杯が伝わってきてグッとくる。

ルディーとエリスの背丈の違いも良い。

ルディーがとても小さく、エリスがとても大きく見えた。

 

 

ネタバレあり説明

本編の補助になるような説明を書いておく。

ネタバレあり。

一応、アニメ勢向けに書いているので、ガッツリとしたネタバレは無いと思う。

ただ、私の裁量で載せるべき内容とそうでない内容を分けているので、

不安な方はここでお別れ。

また、アニメ以外の情報は入れたくないよーと言う人もここでお別れ。

ここまで読んでくれてありがとう!

 

 

 

 

 

 

 

 

ミリス神聖国

ミリス大陸、ミリス神聖国の首都ミリシオン。

 

運河をぐるりと囲む魔術塔によって、結界が貼られている。

また、水の量を調節できるので、雨季でも問題なし。

OPを見てもらうと分かるが、塔の外側にも街がある。

ミリスの闇を感じるところである。

つまり、街の造り上、完全に捨てられている区域もある。

考えすぎかね笑

 

ミリス神聖国というだけあって、ミリス教という宗教が盛んらしい。

ミリス教は、まあ大体キリスト教みたいなものだと思えば良いだろう。

最初に映った、ロシア正教会っぽい建物がミリス教の総本山だろう。

原作では、金色に輝く大聖堂と表現されていた。

最後に映った、白いとげとげの建物はちょっと分からない。

なんだろう、この建物。教会っぽい造りだけれども。

コメを見ると、冒険ギルドらしい。

原作だと、銀色に輝く冒険ギルドと表現されていた。

 

今回はこれくらいの説明で良いと思う。

他の説明は追々。

 

最後に

ここまで読んでくれてありがとうございます!

短いですが、今回はここまでです。

というか今までが長すぎたんでしょうね笑

これくらいが丁度いいと思います。

パウロとルディー周りについては、次回まとめて感想を書きます。

次回も滅茶苦茶楽しみ!

無職転生15話「ドルディア村のスローライフ」 感想

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無職転生15話「ドルディア村のスローライフ」視聴しました。

原作WEB版のみ既読です。

面白かった!

感想をまとめました。

 

ネタバレなし感想

おまけ:今週の獣神語を勉強するコーナー

ネタバレあり説明

最後に

 

の4章仕立てです。

 

目次です→

 

 

公式サイトはこちら→

ONAIR | TVアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす」公式サイト

 

 

ニコニコで見させていただきました。

コメントで気になったものも、一緒にまとめて行きます。

ちなみに、原作未読の方はニコニコで視聴するのはあまりお勧めできません。

語りたがり屋がいっぱいいるので。

 

 

ネタバレなし感想

OP

いつもながら、OPが良い。

まず、雨季で水かさが増していることを説明する。

続いて、各キャラクターが雨季をどのように過ごしているのか説明する。

エリスは、ミニトーナやテルセナと一緒に外の橋の所で遊んでいる。

ルイジェルドは、若者と一緒に村の門番をやっている。

ルディーは家の中で、ルイジェルド人形を作っている。

猿顔の男(まだ、本編で名前が出てない笑)とガルスは、牢屋の中。

次のシーンに繋がるように、食事のシーンをいれて、タイトルドーン!

完璧な導入である。

無職転生のOPって、昔話の導入に近いような気がする。

「昔々、ある所におじいさんとおばあさんが居りましたー。」みたいなやつ。

客観的な視点から、徐々にキャラクターにズームしていくイメージ。

 

OPの構造はこのようになっている。

まず、俯瞰的に世界観を説明する。

次に、そこに住む人々を説明して、世界観の肉付けをする。

最後に、各キャラクターがどのように生活しているのか、

各キャラクター同士の関係性はどうなっているのかを説明する。

このように、キャラクターに徐々にズームして行くことで、

無職転生の世界にぐっと入り込み、

その後の、キャラクターとの掛け合いにスムーズに移行できる。

物凄く良く考えられて構成されていると思う。

ただOPに本編を重ねている訳ではない。

しっかりと、OPとしての役割を持っている。

 

このOPの使い方は凄いと思った。

他にも色々な表現に使えるかもしれない。

そういう可能性を予感させるものであった。

 

この作品は、こういう説明的な部分のほとんどをセリフで表現しないのが面白い。

ノローグが多いから、説明的なセリフが多いなー、

と感じている人もいるかもしれない。

しかし、モノローグはあくまでルディーの主観的な視点における感想である。

このアニメはあまり説明的ではないと思う。

引っ掛かりを与えて、見ている人に考えさせる作りになっていると思う。

 

 

雨季

雨季だー!相当、上の方まで水かさが増している。

決闘シーンの木の作画を見れば、どれぐらいの水位だったか分かるだろう。

相当、高い所まで雨水が溜まっていた事が分かる。

地上から離れた所に生活圏があったのは、やはり、雨季対策だったらしい。

 

それにしても、雨季の水位を雨季が終わった後の木々で表現するとは!

細やかな仕事である!

 

これらの丁寧さやこだわりが、アニメ版の魅力であろう。

 

私は鳥が大好きである。

今回も、OPで鳥が飛んでいた。

鳥はやっぱ良いーすっねー。

 

鳥の動きが物凄く丁寧だった。

ちょこまかと動いて、本当に生きているみたいだった。

 

今回は、雨で上手く飛べない鳥を表現していた。

普通は、そんなの描こうと思わないよね笑

何というこだわり。

こだわりがあるからこそ、鳥が生きているように見える。

凄い!参りました!

ずっと思っていたけど、制作陣は良い意味で頭がおかしい笑

 

「ギレーヌは凄く、凄いんだから!」のシーン

語彙力は無いが、心の底から尊敬していることが分かる。

滅茶苦茶良いシーン。

 

「ギレーヌは私の師匠よ、一番尊敬してるんだから!」

の時の、顔の動き

「ギレーヌは凄いんだから!」

の時の、足の動き

「すごく、すごいんだから!」

の時の、手の動き

「助けてって言えば、すぐに来ててくれるんだから」

「すごく、足が速くて、すごく強いんだから」

の時の、全身の動き。

 

全身を使って、必死に主張していることが伝わってくる。

エモーショナルなシーンであった。

このシーン、時間がゆっくり進んでいるように感じた。

 

ここのアニメーションも、マジで大変そう。

頭、脚、手というパーツの動きだけで、

体が伸びたのか縮んだのか、重心はどうなっているのか、

想像できるのが凄い。

 

派手なバトルシーンも凄いけど、

無職転生の、こういう地味な所をもっと見て欲しい。

地味で難しい所も、嫌がらずに着実にやっているのが凄い所だと思う。

正にそれが、無職転生という作品自体がやろうとしている事でもある。

 

7話と15話

第十五話「ドルディア村のスローライフ」と

第七話「努力の先にあるもの」は

かなりリンクしているなーと思った。

 

第七話での会話シーンを抜粋

こんなに丸々と引用していいものか分かりませんが取り合えず↓

エリス「上手くできないことを、なんでやらないといけないのよ」

 

気持ちは分かる、俺も前世じゃそうやって逃げてた

でも俺は知っている。いつか後悔するんだ。あの時頑張ってればって。

 

エリス「何でもできるルーデウスには分からないわ」

ルディー「何でもなんてできる訳ないじゃないですか」

エリス「そうなの?」

ルディー「そりゃそうですよ。例えば先日から色んな地域の言葉を勉強し始めたのですが、全く分からなくて困っている所です。それでも勉強は止めません。」

エリス「何で?」

ルディー「なんで、って言われると難しいですけど」

 

(ここで、ルディーの手が映る。

剣の鍛錬をしているという表現なのか、

勉強してインクで汚れているという表現なのか、

分からないが、とにかく努力している人間の手だ。)

ルディー「上手くできないことほど一生懸命頑張って、できるようになったときの達成感もすごいから、ですかね」

ルディー「僕も手伝いますから、ダンスの練習、もう一度してみませんか?」

(ルディー叩かれる、だめかーとため息)

エリス「何してるの!早くついてきなさい」

 

 

 

対して、第十五話より抜粋

トーナ「でも お父さん いつも いう。 ギレーヌ みたい なる だめ。」

トーナ「だから 剣 鍛錬 心 鍛える」

トーナ「でも 私 剣の鍛錬 嫌い」

エリス「嫌なら、やらなきゃいいじゃない」

トーナ「でも お父さん 怒る」

エリス「トーナは私と同じね」

トーナ「エリス 同じ?」

エリス「びす いじぇるしー やくす!(私 勉強 嫌い!)」

エリス「だから、ギレーヌには感謝しているの」

(手が映る。剣を振り続ける。努力の手である)

エリス「私に剣の道を教えてくれたから」

(トーナが剣を見る。)

トーナ「エリス 私に ギレーヌおばちゃんの剣 教えて」

テルセナ「(トーナ! 危ないよ!)」

トーナ「(危なくないニャ! エリスが教えてくれれば大丈夫ニャ!)」

テルセナ「(でも ギュエスおじさんに怒られるよ)」

トーナ「エリスお願い!」

(しばらく、トーナを見つめるエリス)

エリス「いいわ!私についてきなさい!ギレーヌの凄さが分かるまでみっちりたたきこむから!」

トーナ「(やったにゃー!)」

 

「私に剣の道を教えてくれたから」のシーン。

ルディーは苦手なことを伸ばしていくタイプであった。

対して、エリスは得意な剣術にひたすら打ち込んだ。

方向性の違いこそあれ、どちらも努力をした者の手であった。

 

どちらも、エリスが問いかける形で会話が進んでいる。

(7話、勉強を止めないことに対して)「何で?」

(15話、剣術の練習が嫌いなことに関して)「嫌なら止めればいいじゃない?」

ルディーと同じように苦手なことに挑戦しようとするトーナ。

トーナを見つめるエリス。

きっと、7話のルディーとの会話を思い出したに違いない。

トーナにルディーを重ね合わせていると思う。

 

ちなみに、7話の「何で?」は素朴な疑問という感じ、

15話の「嫌なら止めればいいじゃない?」は、

懐かしむような諭すような感じである。

自分自身にも問いかけているようなそんな印象を受ける。

その後、「トーナは私と同じね」というセリフである。

トーナに自分自身を重ね合わせているように感じる。

 

エリスの成長が見えて良い。お姉さんだ。

エリスは、もうダンスも忘れているだろうし、

結局算術や人間語の習得もままならなかった。

でも、苦手なことに挑戦したという経験はずっと消えずに残っていると思う。

なんというか、努力したという経験を超えて一皮向けたという感じがする。

上手く言葉にできない。口惜しい。

 

「トーナは私と同じね」「(私 勉強 嫌い)」のシーン。

この言葉を獣神語で言わせているのも、エモいポイントである。

勉強は嫌い。でも、獣神語を勉強している。

 

どちらのシーンも、「努力をしなさい!」と言っている訳じゃない。

「苦手なことを努力すべきだ!」説教している訳じゃない。

迷いがある。一緒に悩んでくれている。

だからこそ、我々も努力をしたいと思わせる力がやどる。

 

「人は変わるんです。」

「人は変わるんです。」のシーン。

エリスとトーナが練習しているのを見ながら、

ルディーとギュエス(トーナの父)が、ギレーヌについて語っている。

 

ルディーは、エリスの成長とギレーヌの成長を重ね合わせている。

冒頭で、エリスが言語を教えていることに驚いていた。

エリスの変化を実感した後だからこそ、この言葉が出てくる。

 

ギュエスは、トーナの成長とギレーヌの成長を重ね合わせている。

直前に、トーナが剣術を練習しようと決心したことに驚いたという様なセリフがある。

トーナの変化を実感した後だからこそ、この言葉が物凄く響く。

 

さらに、ルディーは自分自身の成長も重ね合わせている。

 

これらの思いが全て集約されているセリフである。

 

 

後悔すること、やり直せないこと

ギュエスは、ギレーヌを見下していたことを後悔していた。

ギレーヌは、おそらく村のことが嫌いで、

二度と帰ってこないだろうと考えている。

もう取り返しがつかない。

後悔しても、どうしようもない。

エリスも出発したら、もう帰ってこないかもしれない。

そうしたら、トーナは仲直りできなかったことを一生後悔する。

ずっと、胸の中にしこりとして残っていく。

直接会いに行けばいいじゃないか?と思うかもしれないが、

こういうのは、年を取るとともに傷が深くなっていくものだ。

後悔したころには、お互いが遠い存在になってしまうだろう。

直接会いに行くのは、もの凄く勇気がいる行為になってしまう。

ここで、エリスを出発させてしまったら、一生会わないだろう。

だから、取り返しがつくうちに、エリスに謝っておけと言ったのだ。

 

ルディーも、過去を後悔している。

取り返しのつかないことが、この世にはあることを知っている。

だから、取り返しがつくうちに、トーナに謝っておけと言ったのだ。

 

変わっていくもの、変わらないもの

エリスはギレーヌと出会い、剣の道に進んだ。

ルディーと出会って、努力することを知った。

ルイジェルドと一緒に旅をして、剣の腕も上がった。

我慢したり、手加減することを知った。

でも、無邪気なところは変わらない。

 

ルディーはロキシーと出会い、外に出た。

シルフィーと出会い、異性との上手い付き合い方や物の教え方を学んだ。

エリスと出会い、働くこと、養うこと、守ることの難しさを知った。

でも、変態なところは変わらない。

人の死が怖いことも変わらない。

 

人との出会いで、変わって行くものもあれば、

変わらないものもある。

現実でもそうだと思う。

年月を経たら、変化する部分もある。考え方も変わっていく。

でも、確固として自分の中に存在し続ける部分もある。

リアルだなーと思った。

 

 

ED「風と行く道」の歌詞も響いてくる。

 

1番

変わらないで 街も人も夢に までみたまま

あの日の様に 一番星に願う 帰りの道

 

2番

変わっていく 街も人も夢も 刻一刻と

だからこそ 僕らはもっと強く なれる

 

ラスト

会いたかった 街も人も夢も 刻一刻と 

変わっていく とめどなく 流れ続ける川の様に 

目を閉じれば ここはいつもいつも いつだって 

変わることの ない景色が僕らの そばにいるよ

 

 

今後、ますますこのEDの歌詞が沁みてくる展開になると思う。

お楽しみに!

 

ちなみに、テーマソングがすべて入ったCDが12月22日に発売されるそうです!

『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』のテーマソングコレクションCD発売決定! -大原ゆい子 OFFICIAL SITE-

 

 

バトルシーン

ミニトーナとエリスの剣の稽古シーン。

躍動感がすごい!かっこいい!

獣族の身軽さを表現していた。

カメラがぐるんと回るのも躍動感があってかっこいい。

 

ミニトーナとテルセナ

ミニトーナは活発元気な感じであった。

無邪気自由な感じだった。

ミニトーナは何かに反応するたびに、耳がぴょこんと動く。

とても可愛らしい。

食事シーンでエリスに首を絞められている時の、

むにっとした顔も可愛らしい。

一挙手一投足、可愛らしい。

エリスとの喧嘩シーンの、シャーっていう鳴き声凄いリアル。

 

 

テルセナは内気慎重な感じであった。

冒頭のキャッキャウフフも、まずテルセナがエリスに絡みに行って、

それをしばらく見て、「あ、私行っても大丈夫そうだ!」

ってなってからテルセナが混ざりに行った。

トーナが剣の鍛錬をしようと決意したとき、危ないよと止めたり。

 

一歩引いて少し大人な感じだった。

トーナとエリスが喧嘩したときも、大人を呼びに行く冷静さがあった。

雨季が終わったら、エリスが出ていくことも分かっていたみたいだし。

 

エリスとルディーの彫り物を作っていた。インドア派な感じなのかな。

 

テルセナは優しい部分も持っている。

トーナを応援したり、トーナが倒れたときに駆けよったり。

ギレーヌが帰ってくることは二度とないだろうという所で、

エリスの彫り物を見つめて、悲しそうに見つめて、トーナを見る。

エリスはもう帰ってこないかもしれないと考えて、

心配そうにトーナを見る。

周りが良く見えていて、優しい。

 

 

トーナの剣術が上手くなっているのを見て、

嬉しそうに応援しているテルセナが可愛らしかった。

 

カエル3匹

エリスとミニトーナの和解シーン。

その後、ルディーが3匹のカエルを乗せた画が挿入される。おいっ笑

そこで、カエル三匹が交尾しているのを示唆するような画を出すのはダメだろ笑

意味合いが変わっちゃうよ笑!

編集に悪意があります!

 

剣の中にギレーヌを見つける

トーナ「(ちょっとクセがあるけど、真剣でまっすぐな感じニャ)」

 

クセの部分はルイジェルド要素、まっすぐさはギレーヌ要素なのかな。

 

ギュエスは、ギレーヌはもう二度と帰ってこないだろうと考えている。

だからこそ、出発の日にエリスとの決闘を申し込んだのだと思う。

エリスの剣の中に、ギレーヌを見つけたかったんだと思う。

グッとくるね!

 

ギレーヌ

ギレーヌは確かに追放されたが、

何だかんだ言って故郷を誇りに思っているようだ。

ドルディア村でもらった指輪を肌身離さず持っていたし。

アニメ版八話のラストでもドルディアの名誉に誓っていた。

 

コメントとタグ

ニコニコのタグに、雨季でウキウキというナゾのタグが付いていた。

くだらなすぎて、笑ってしまった。

あと、「ナナチはかわいいですね」という文章が、

やたらとコメントされていたので、まさか!と思って調べてみたら、

ミニトーナの声をやられている、井澤詩織さんは、

メイドインアビスのナナチの声もやっていらっしゃるようだ。

まじか!

 

おまけ:今週の獣神語を勉強するコーナー

今週も一緒に勉強しよう。

ギュエスパートが難しい。ちゃんと聞き取れたか自信が無い。

 

本文

区切って喋っている所、単語の区切りが分かるところは空欄を開けている。

 

きゃか?:おとうさん?

 

あざでぃー トーナ:帰るぞ とーな。

 

きゃか! くいーぱ くいーぱにゃ!:お父さん! いたい いたいニャ!

 

 

 

 

びす いじぇるしー やくす:私 勉強 嫌い!

 

トーナ! どぅやずひ!:トーナ! 危ないよ!

 

どぅからずいにゃ: 危なくないニャ!

 

エリスあさにしゅにゃ:エリスが教えてくれれば大丈夫ニャ!

 

びす ギュエスぐーぐ かえきあすこあ:でも ギュエスおじさんに 怒られるよ

くーにゃ!:望む所にゃ!

 

 

 

 

だせる けず びす しゃえい:雨季 終わる 私 出ていく

 

みうなーや にずどぅーしゃ:聖獣様は古来よりー

 

あきゅさいえだびしるえ:世界の危機に出現し、大人になるとー

 

だーじさーじぺくさ いぴゅーだべりー え いすきゅーが:英雄とともに旅立つと言

い伝えられている大切なお方

 

びしゅ がたーじぇ みうなーや:ですので その… 聖獣様に発情するのは…

 

ルーデウスびんし! トーナ エリスあす!:ルーデウスさん!トーナとエリスが!

 

けんだー ぬけ トーナ:どうした!? やめろ トーナ!

 

す にけるトーナ:ち 違います トーナが悪いんです

 

じゅでエリス びえぬきゅあ かうきえすくしー:エリスにずっとここにいてほしいっ

て 勝手に怒って…

 

 

 

 

 

トーナ るぴるきゃる エリス?:トーナ エリスに謝ろう?

 

せにゃ かしおぺあおき やくすにゃ:いやニャ あんな分からず屋 嫌いニャ

 

ルーデウスびんしぁ えいえんえるだりゅびうす:ルーデウス殿達は 明日ここを経つ

そうだ

 

あんすけーなみゅちぇむにゃ:…さっさと出て行っちゃえばいいニャ

 

びしあ エリスばってぃえすにーしゅあ いばどぅじし?:ここ暫く エリスに剣を習

っていたな どうだった?

 

るば せでぃずにゃ エリスにーみゅせぷちーにゃ:…どうって 楽しかったニャ エ

リスはいい先生ニャ

 

てじぇじゅあれっげん びじゅだににしゃるぱにゃ:ちょっとクセがあるけど 真剣で

まっすぐな感じニャ

 

ギレーヌばいあるぴみゅせぷちーにゃ:きっとギレーヌおばさんはいい師匠だったニャ

 

びすぷー:そうか

 

ゆーかしー きゃにゅかじゅきゅー:お前は生まれていなかったから分からないだろう

がー

 

びしゅとーがうー えびびゅーすぴーしー:あいつは到底そのような剣を振れる器では

なかった

 

みゅせぷしーしあ でげってあしゃ びしゅたび:修行はおろか 言葉すらまともに覚

えようとせず 乱暴でー

 

じぇしだ でぃびじーあじゃげる でぃおまた きゃしー:機嫌が悪いと 人や物にあ

たる 壊すー

 

いやちーびよびしゃみだ:魔物のようなやつだった

 

でぃしししゃどぅざじぺくさー:あいつが旅の剣士に連れられて村を出て行った時には

 

さっちゃだーるゆーすぎゃー:せいせいしたものだ

 

いっかすにゅーしかぎゅいじーぱっさーめきゃびす:これで不出来な妹と同じにされな

くて済むと

 

じきゆーびすがるびーじりーだ:本当であれば私があいつを救ってやらないとー

 

びすりじぇい:いけなかったのかもしれない

 

びす ゆいじにあうーじゃ みすいやかむ:私は…今になって後悔している あいつとも もう少しー

 

びす しゅしできゃむざで:分かり合えたのではないかと…

 

びしゅ どぅーぱ ぜかすはー:しかし もう遅い あいつがここへ戻ってくることは

 

きょしーえんめいだ:二度と無いだろう

 

いにおにじー?:お前は良いのか?

 

ゆかしゃゆじきゃさエリスばってぃー:このままエリス殿と別れることになってしまっ

ても

 

 

 

 

 

 

テルセナ げじゅせるにゃ!:テルセナ もっと静かにするニャ!

 

どゅでトーナ びしゅ どぅぎすぽ:ごめんトーナ でも暗くて…

 

 

 

 

でぅわぎゅーぜす エリス びさ あせん せでせで:エリスと次合うときには もっ

ともっと強くなってー

 

せんきゅーにゃー!!:待ってるニャー!!

 

単語(予想)

きゃか:お父さん

あざでぃー:帰る

くいーぱ:痛い

びす:一人称

いじぇるしー:勉強

やくす:嫌い

どぅ:危険(?)

ぐーぐ:おじさん

かえきあすこあ:怒られる

だせる:雨季

けず:終わる

しゃえい:出ていく

みうなーや:聖獣様

がたーじえ:発情する

びんし:敬称

けんだー?:どうした?

ぬけ:やめろ

るぴるきゃる:謝る

せ:いや

せでぃず:楽しい

みゅせぷちー:いい先生

げじゅせる:静かにする

びしゅ:逆説

どぅぎすぽ:暗い

あせん:強くなる

せんきゅー:待っている

 

文法(予想)

前回までに推測したこと

・二人称は「ゆー」ではないかと考えた

・SV, SVOの語順である

・一人称は「びす」「びしゅ」である

・敬語表現があるかもしれない

 

今回推測したこと

・やはり、逆説も「びす」や「びしゅ」というように言うみたいだ。

一人称も「びす」や「びしゅ」なので難しい

 

・前々回 「なーや」が「聖獣様」という意味だと書いいたが、間違いだった。

みうなーや」が「聖獣様」という意味っぽい。

「みう」の所が聞き取れていなかった。

 

・「もっともっと強くなってー」の所、

「せでせで」が「もっともっと」という意味なら、

副詞の語順も英語と同じなのかなーと思った。

 

・「ギュエスぐーぐ」=「ギュエスおじさん」だが、

ぐーぐって中国語だとお兄さんって意味だということを思い出した。

もしかして、中国語ベースだったりするんだろうか?

 

・「ルーデウスびんす!」=「ルーデウスさん!」というように敬称がある。

 

・「もっともっと強くなってー」に出てくる、「びさ」について

これなんだろうと思ったんだが、もしかして「私たち」という意味ではなかろうか。

単語の語尾に「あ」をつけると複数形になるのではと予想している。

他にも「ルーデウスびんしぁ」=「ルーデウス殿達」のように

「あ」がついているように聞こえる部分がある。

 

・やはり、「てにをは」は無いようである。

 

・「トーナ エリスあす」=「トーナとエリスが!」のこの「あす」は何だろう。

英語の「both A and B」的な感じだろうか。

 

 

ネタバレあり説明

本編の補助になるような説明を書いておく。

ネタバレあり。

一応、アニメ勢向けに書いているので、ガッツリとしたネタバレは無いと思う。

ただ、私の裁量で載せるべき内容とそうでない内容を分けているので、

不安な方はここでお別れ。

また、アニメ以外の情報は入れたくないよーと言う人もここでお別れ。

ここまで、読んでくれてありがとう!

 

びす びんぬ!

↓↓↓

 

 

 

 

 

剣士の強さ

ええ!!?ガルス生きてるんかい!

と思った視聴者も多いことだろう。

この世界の剣士は滅茶苦茶強い。

 

今後、説明があるかもしれないが、一応このタイミングで説明しておく。

この世界の剣士は闘気というものをまとっている。

まあ、ハンターハンタ―のオーラみたいなものだろう。

よって、尋常ならざる防御力と攻撃力を持っている。

ガルスも闘気を纏っていたため、死ななかったと思われる。

 

アニメ版第二話、パウロがルーデウスに剣術を教えるシーンで、

パウロが剣で岩を真っ二つにしている。

普通に切っただけでは、岩を真っ二つに出来るわけがない。

この世界には闘気があるから、こんなことができるのである。

 

ギレーヌ

アニメ版第八話にて、魔眼持ちであることが分かる。

片目で魔力を見ることができるが、

制御できないので、普段は眼帯で隠しているようだ。

生まれつきの魔眼持ちであるらしい。

生まれたときから、他の人とは違う世界を見ていたのなら、

狂暴になってしまうのも、無理はないのかなーと思う。

 

指輪について

ギレーヌって二つ指輪をしていたよね。

一つは、ドルディア族でもらったやつ。

もう一つは、何だろう。師匠からもらった弟子の証か何かだろうか。

 

七代列強を漢字で書くと

漢字で書くとこんな感じ

 

1位:技神

2位:龍神

3位:闘神

4位:魔神

5位:死神

6位:剣神

7位:北神

 

今までに名前が出てきたのは、2位の龍神、4位の魔神と6位の剣神だけ。

 

2位の龍神はホントにちょろっとだけ説明が出てきた。

アニメ版第9話。ヒトガミとのおしゃべりで、ちょろっと出てくる。

「へぇ。ってことは、あんたが俺をこの世界に転生させたわけじゃないのか?」

「まあねぇ。そういうのは、悪い龍神の得意とするところさ。」

 

 

6位の剣神もちょっとだけ説明された。

アニメ版第8話。ギレーヌが説明している。

「我が剣術の師、剣神ガルファリオンとドルディアの名誉に誓う。」

まだまだ、描写が少ない。

 

4位の魔神を示唆するような説明は、結構出てきている。

アニメ版第一話の物語を読み聞かせるシーン。

「こうして、ペルギウスは十二人の※※(聞き取れない)を率いて、

魔神ラプラスのもとへ向かったのでした。」

 

パウロが説明してくれていた。

 

アニメ版第二話で、ロキシー

「今から4〜500年ほど前ですが、ラプラス戦役という、

人族と魔族の大きな争いがありました。」

「その争いの中で、彼らスペルド族は、

敵味方女子供関係なしに虐殺を繰り返し、暴れまわったそうです。」

 

と説明してくれる。

 

アニメ版第六話で、エリスやギレーヌも説明してくれている。

「あれは、皇龍王ぺルギウスの空中要塞だ」

「ペルギウスっていうのはね、魔神ラプラスを倒した三英雄の一人よ!」

ラプラスっていうのは、人を滅ぼそうとしていたすっごい悪い奴!」

「ペルギウスはすっごく強くてね、

十二人の僕と一緒にラプラスの所に乗り込んでボッコボコに叩きのめしたのよ!」

「今は皇龍歴414年だが、その皇龍歴というのも、

ラプラスを倒した功績をたたえてつけられてものなんだ」

 

 

アニメ版第八話で、空中要塞で謎の男が

「この魔力…召喚孔に似ている。

まさか、魔神ラプラスの封印を解こうとするものがいるのか!」

 

と言っている。

 

アニメ版九話で、ルイジェルドが説明する。

「違う!事実ではない!あれはラプラスの陰謀だ!」

「奴は俺たちを裏切った」

「戦争中、俺たちは奴から槍を与えられた」

「槍はスペルド族の魂、

それを捨てて他の槍を使うことはできないと言うものもいた。」

 

400年前の戦争。

魔族を統一し、人族から権利を勝ち取った英雄ラプラス

配下として共に戦ったスペルド族。

与えられた栄誉の槍を、ルイジェルドたちは結局受け取った。

 

「その槍は強力だった。仇なす敵はいないと思えるくらいに。」

「しかし、異変が起き始めた。

俺たちはいつからか敵味方関係なく周囲の者たちを襲いだすようになったのだ。」

「だが、誰も疑問に思わなかった。誰もその変化に気づかなかった。」

「やがて、俺たちは目に見えるもの全てを殺すようになった。」

「そして、最後には親を殺し、妻を殺し、兄弟を殺し、己の子供を刺し殺した。」

「この槍は、俺を呪いから救い出すために、命を投げうった息子の魂だ。」

「スペルド族の悪評は、迂闊にラプラスを信じ、

呪われた槍を受け取った俺たちへの罰だ!

だからこそ、戦士たちの長として俺がそれを無くさなければならない。」

 

 

ラプラス周りの物語は割と説明されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に

書くことがとても多かった。

それだけ、たくさんの事柄が詰まっている回でもあった。

次回は16話。

楽しみ(・∀・)ニヤニヤ