TVアニメ版「進撃の巨人」復習 1〜2話 ~「巨人の恐怖」と「力」~

2021年冬、TVアニメ「進撃の巨人 The Final Season」の後半戦がスタートします。

 

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冬に、「進撃の巨人」を見るにあたって、1話から見返そうと思った次第です。

 

※注意 

原作未読です。アニメ版が終わってから全巻読むつもりです。

アニメ版75話までは見ています。

そのため、アニメ版75話までのネタバレ要素があるかもしれません。

お気を付けください。

あと、たまに脇道にそれたり、こじつけがあったりします。

ご了承ください。

 

 

進撃の巨人1〜2話について考えたことなどをまとめました。

 

 

①巨人への恐怖

巨人には根源的な恐怖がありますよね。

巨人の恐怖って2つに大別できると思うんです。

 

一つ目は、理解できない異質さです。

無垢の巨人(普通の巨人)って怖いですよね。

なぜ、怖いのか?

私は理解できない異質さが怖いからだと考えました。

 

なぜ、理解し得ないものに恐怖を感じるのか。

 

進化論が正しいとするならば、僕たちは大昔、森から草原に出たサルでした。

この恐怖はサルだったころ、僕たちが持っていた本能の名残じゃないでしょうか?

知らない動物がいたら警戒する。知らない食べ物は食べない。

このような、危機察知能力が理解し得ないものへの恐怖に繋がっていると思います。

 

 

二つ目は、理不尽さです。

無垢の巨人に対して、超大型巨人や鎧の巨人の怖さは別にあると思います。

それは、天変地異に近い恐怖です。

天変地異に対する恐怖の本質は何なのか?

それは、理不尽さだと考えました。

なぜ、理不尽なものは怖いのか。

如何に我々が善行をつもうとも、努力しようと、逃れ得ない恐怖だからだと思います。

僕たちにもいつ降りかかってもおかしくない恐怖だからこそ怖いのだと思います。

 

 

巨人の恐怖を二つに分類してみました。

 

先の展開を考えると、

ここで、巨人の異質さと理不尽さを見せておくのは

滅茶苦茶上手いですよね。

 

 

私たちは、巨人を理解し得ないエイリアンや

理不尽な天変地異のように考えていました。

 

しかし…

 

「無垢の巨人」は全て「人間」でした。

シーズン2のラストに明かされます。

今まで、理解できないもの、異質なものと考えて殺してきた巨人たちは、

実は「人間」だったのです。

また、「超大型巨人」や「鎧の巨人」は壁の外の「戦士」でした。

理不尽な天変地異と考えていた「超大型巨人」や「鎧の巨人」は、

実はしっかりと目的があって行動していたわけです。

 

 

1〜2話のインパクトが強すぎて、

この当時、巨人が人間だとは誰も思い至らなかった訳です。

 

②エレンが兵士になるための「立脚点」

 

1話の母親が喰われるシーンのインパクトはすさまじいですよね。

当たり前ですけど、エレンにとっても重要なシーンとなっています。

 

母親を助けられなかったのは「力」がなかったからだ、という

ハンネスさんの言葉が重く突き刺さります。

 

 その後、シガンシナの壁だけでなく、ウォールマリアも壊されてしまいます。

  これを見たエレンは、逃れ得ない理不尽への怒りを爆発させます。

 

その後、難民キャンプの配給所のシーンで、ハンネスさんの言葉を理解します。

 兵士に突っかかったり、パンを食べるのを拒んでも意味がなかった。

 

ただ、理不尽に抗うだけでは何も変えることはできない。

 エレンは、理不尽に抗うためには、

「力」が必要だと理解したのだと思います。

 

「力」を得るにはどうしたらよいのか?

 

 ー兵士になれば良い!

 

こうして、エレンは訓練兵になる訳です。

 

 

 

元々、エレンの夢は「外に出て!冒険したい!」という純粋なものでした。

 

この夢はアルミンがくれたものでした。

 

 

母親が喰われることで、「巨人をぶっ殺したい!」と考えるようになりました。

 

そのためには、「力が必要だ!」という風に変化しました。

 

エレンの考えが少しずつ変化していくのも今後の魅力です。

 

③個人的に好きなポイント

⑴エレンの母が喰われるシーン

進撃の巨人の名シーンと言われたら必ず出てくるシーンですよね。

 

エレンとミカサを連れて行くハンネスに「ありがとう。」と満ち足りた顔。

「エレン、ミカサ生き延びるのよー!」と呼びかける。

去っていく3人の背を見て、見捨てられて巨人に喰われる恐怖を感じる。

エレンがこちらを見ているのに気が付く。

本音を言いそうになり、エレンに聞かせるわけにはいかないと、口元を抑える。

口元を抑え、聞こえないように「行かないで…」と絞り出すように一言。

その後も、エレンが見ているから、口元を抑えて必死に悲鳴を我慢している。

 

生き延びて欲しいのに、恐怖で「行かないで…」と言いたくなる利己的な人間らしさと

でも、それを聞かせないために口元を抑えるという母の愛。

 この二つを、同時に感じ取ることができます。

 

他にも、色々な解釈の仕方があると思います。

個人的に考えている解釈を述べました。

 

⑵隠れ「アニ」を探せ

配給所のシーンをよく見てみると、後に出てくるキャラクター「アニ」がいます。

シガンシナ区からの難民キャンプに「アニ」がいるのはおかしいですよね。

この時点で、伏線が張り巡らされていたのかと驚愕しています。

 

④まとめ

如何だったでしょうか?

1〜2話では、巨人の恐怖とエレンの変化が描かれていると思います。

みなさんはどう思われますか?

 

次は3〜4話についてまとめたいと思っています。

 

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TVアニメ版「進撃の巨人」復習 3〜4話 ~「根性」と「力の行使」~ - kanuokun’s diary