2021年冬、TVアニメ「進撃の巨人 The Final Season」の後半戦がスタートします。
冬に、「進撃の巨人」を見るにあたって、1話から見返そうと思った次第です。
※注意
原作未読です。アニメ版が終わってから全巻読むつもりです。
アニメ版75話までは見ています。
そのため、アニメ版75話までのネタバレ要素があるかもしれません。
お気を付けください。
あと、たまに脇道にそれたり、こじつけがあったりします。
ご了承ください。
進撃の巨人3〜4話について考えたことなどをまとめました。
①魅力的なキャラクター達
物語の中心となる104期メンバーが続々登場しました。
個人的に好きなキャラは「ジャン」と「アニ」です。
それぞれのキャラクター性については、後に説明します。
まだ纏まってませんので、少々お待ちください。
②「根性」
3話に副題をつけるとしたら「根性」です。
「力」があるかないかの基準しかないエレン。
「力ないものは去るしかない」みたいなことも言っちゃいます。
しかし、彼には立体起動装置の適性がなかった。
立体起動の適性試験に受からなければ、兵士にはなれない。
エレンは、自分の努力だけではどうしようもない壁にぶつかります。
様々な、人に相談します。
「ミカサ」や「アルミン」に助けてもらって練習しますがうまくいきません。
「ジャン」にも教えを乞いますが、皮肉を言われて送り返されてしまいます。
途方に暮れるエレン。
そんなエレンを救ったのが、「ライナー」と「ベルトルト」でした。
「君はどうして兵士になったの?」という質問によって
自分の「立脚点」を明確に思い出します。
翌日、「根性」で何とか試験をクリアします。
かなり、こじつけ気味ですかね(笑)
(ちなみに、適性がなかったのではなかった。ベルトが壊されていたせいで上手くいかなかったのだと後に発覚した。)
ここで、「根性」について説明します。
「根性」は「火事場の馬鹿力」と言い換えることもできると思います。
「根性」はどこから生まれてくるのか?
「強い目的意識」から生まれます。
「強い目的意識」は、具体的で明確な「立脚点」から生まれます。
「立脚点」は「動機」と同じような意味だと思っています。
どうして戦うのかということです。
人間は、抽象的な思考が苦手な生き物だと思います。
よって、フワーっとした「立脚点」からは「強い目的意識」は生まれません。
エレンには「母親が巨人に喰われた」という具体的な「立脚点」がありました。
だからこそ、ベルトルトは「他の人とは違うだろう」と言ったのだと思います。
しかし、「母親が巨人に喰われた」という「立脚点」を忘れて、
「巨人を倒す」という「目的」の方にばかり気を取られていました。
土台がぐらついている状態です。
そんな状態で「根性」は生まれません。
ベルトルトはエレンに「立脚点」を聞き出します。
これによって、エレンは自分の「立脚点」を明確に思い出します。
「ライナー」と「ベルトルト」との会話シーンが、
非常に重要であることは分かっていただけたと思います。
③「力ある者の責任」
対人訓練に疑問を持つエレン。
これに対して、ライナーは
「どんなことでも対処できるように訓練しておくのが力ある兵士の責任」
という趣旨のことを言います。
アニは
「訓練するほど、巨人から離れられるのはおかしい、しかしそれが人の本質」
という趣旨のことを言います。
エレンはこれらを
「優れた力ある兵士こそ巨人に相対するべきであり、それが責任である」
と、捕らえたのではないでしょうか
なんだか、ノブレス・オブリージュみたいな主張です。
エレンは元々、「外の世界を見るために」調査兵団になりたかったはずです。
「巨人を倒すために」訓練兵になったが、
「巨人を倒すために」調査兵団になりたかった訳じゃない。
調査兵団に入りたかった理由と、訓練兵になった理由が一致していませんでした。
4話後半の104期に対するエレンの演説では、
「巨人を倒して外の世界に出る」ために調査兵団に入るようなことを言っています。
動機が合体しているような気がするのです。
この動機の合併は、4話で培われたことだと思うんです。
4話で初めて、強くて覚悟あるものこそ調査兵団に入って巨人と相対するべきと考えるようになったのではないでしょうか?
まあ、こじつけですね。
スルーしてください(笑)
「力ある者の責任」の話はトロスト区攻防戦の時にじっくり話します。
④「技術」と「力の行使の仕方」
ライナーの悪ふざけで、アニと決闘(?)することになったエレン。
エレンは負けてひっくり返されますが、その代わり「技術」を学びます。
アニの「技術」は一回り大きいライナーをいとも簡単にひっくり返します。
ジャンとのいざこざのシーンで冷静にこの「技術」を行使します。
ただ感情任せに、理不尽に抗っていた頃とは違いますね。
「力」の行使の仕方を学んだということです。
この経験が、4話後半の104期への演説に繋がります。
確かに、人類は今負けている。
しかし、負けた代わりに、「知識」と「戦術の発達」を得た。
これらを冷静に行使すれば、人類にも希望があるはずだ。
これがエレンの主張です。
エレンの主張に後押しされ、皆が調査兵団に入ろうかと考え始めます。
しかし、所詮は誰かに背を押されただけの弱い立脚点に過ぎません。
⑤この時「戦士」達は何を考えていたのだろうか?
「戦士」の正体を知ったうえで、3〜4話を見るととても面白いです。
巨人の話をし始めたときに、ライナーがお茶を飲んでいる手を止めたりとか。
アニ周りも気になります。
ライナーに絡まれたとき、滅茶苦茶キレてました。
アニ視点で見れば、ダメダメだったのにコネで戦士に受かって
その上、自分の英雄ごっこにつき合わせる屑ですからね。
目立たないようにしていたのに、
絡まれたらそりゃキレますよ(笑)
⑥まとめ
如何だったでしょうか?
ここまでの、エレンの変化をまとめてみると以下のようになります。
⑴外の世界を見るという夢を持つ
⑵母を喰われて、巨人をぶっ殺したいと考える
⑶そのためには、力がいると学ぶ
⑷立脚点を明確にして、より強い目的意識を持って問題に励むようになる
⑸力ある者の責任を学ぶ
⑹⑴と⑵の動機が合併する
⑺冷静に力を行使する方法を学ぶ
⑻負けてもそこから学びがあることを知る
こんな感じでしょうか?
成長と言えるか分かりませんが、変化はしてますね。
ここまでは、結構主人公しています。
ちなみに、この記事で「ジャン」に
スポットを当てようと思っていました。
しかし、次のトロスト区攻防戦の方がより目立っていました。
そっちで語ろうかなと思っています。
次回から、いよいよトロスト区攻防戦が始まります。
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