無職転生22話「現実(ユメ)」を見て、氷菓の「未完成ストライド」を思い出した!

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無職転生22話を視聴しました。

いやー、難解ですね。

現在、頑張って解読中です。

詳しいことは、別の記事に書こうと思っています。

無職転生22話の表現方法を見て、

氷菓のOP2「未完成ストライド」を思い出したので共有します。

 

 

無職転生22話と、

あと、無職転生のEDもそうだと思うんですが、

窓ガラスや天幕をスクリーン代わりにしていますよね。

(22話がそのままEDと同じことを示しているので、

 EDが無かったのだと思う。)

スクリーンの片側は我々視聴者のいる「現実」の世界を表していると思います。

そして、スクリーンのもう片側は「ユメ」の世界を表していると思います。

 

 

これを見て思い出したのは、

京アニ作「氷菓」のOPである「未完成ストライド」です。

未完成ストライド」では、まず主人公が眠るところから始まります。

夢の中で主人公は「アニメの世界」からはじき出されて、

黒板や窓ガラスなどの2次元の世界に閉じ込められます。

Aメロでキャラを紹介して行くのですが、

主人公とも、画面の向こうの視聴者とも目が合いません。

目が合いそうな方向から歩いてきているのに、

キャラはスクリーンや主人公から目を背けるように視線を動かします。

多分、故意でこのような演出にしてますね。

Bメロで、どんどん孤独になって行く主人公。

サビと同時に、突然風が吹きます。

主人公は、ヒロイン含めた主要キャラ3人がいる部室に吸い寄せられます。

主要キャラ達が、ばっと一斉に主人公の方を向きます。

主観視点でこれを見せているので、視聴者とも目が合います。

今まで目が合わなくて孤独を感じていた我々は、ドキッとしちゃうわけです。

主人公(視聴者)にヒロインが手を差し伸べます。

ゆっくりと、主人公(視聴者)を「ガラスの内側」つまり「現実」から、

「ガラスの外側」つまり「ユメ」の世界に引っ張ってあげます。

ここで、ヒロインの目のアップが映って、

また、我々はドキッとするわけです。

その後、主人公が夢から覚めてちゃんちゃんで終わりです。

 

未完成ストライド」で「表現されたもの」に関してはあまり好きではありません。

京アニの考え方に賛成できないからです。

しかし、「表現方法」は物凄く印象に残りました。

 

何かをスクリーンに見立てて、現実とユメを分けている点で、

無職転生22話「現実(ユメ)」と「未完成ストライド」は、

似ているな―と思いました。

 

ただ、違う部分も結構あると思います。

未完成ストライド」では、だんだんと主人公の主観視点で、

視聴者と同化させます。

それに対して、「無職転生22話」は逆です。

最初、夢の中ではルーデウスと一緒に、

アニメの世界にカメラがあります。

しかし、後半はどんどん枠の外から撮ることが多くなっていきます。

特に、面白かったのがアルフォンスが天幕をピシャッと閉じるところです。

天幕の内側がユメ、外側が現実の比喩だったのかなーと思っています。

視聴者が現実世界に締め出されたという解釈をしました。

視聴者の心をルディーから離そうとしている気がします。

 

今回はここまでです。

まだ、全然解読できていないです。

22話はもっと複雑な構造になっているかもしれません。

また、これらの表現が何を意味するのかについても、まとまっていません。

ちゃんと検証して、感想ブログの方にてまとめます。