無職転生14話 感想

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無職転生14話視聴しました。

原作WEB版のみ既読です。

自分の感想をまとめておきます。

 

長いので、ネタバレなしの感想、

ネタバレありの感想と説明、

おまけ:今週の獣神語を勉強するコーナー

超絶ネタバレありの感想と説明、

表現方法について詳しく考える(ネタバレあり)、

余談

の6つに分けました。

 

後半の目次のタイトルについては一応配慮はしています。

 

 

公式サイトはこちら→

ONAIR | TVアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす」公式サイト

 

ニコニコで見させていただきました。

コメントで気になったものも、一緒にまとめて行きます。

ちなみに、原作未読の方はニコニコで視聴するのはあまりお勧めできません。

語りたがり屋がいっぱいいるので。

 

ネタバレなし感想

コミカルなシーン

劇的ビフォーアフターパロディ面白かった。

悟りを開いた釈迦ルディーも面白かった。

猿顔の男と逃げる逃げないで口論になる。

その時の、足をお互いに引っ張り合うシーンがコミカルで面白かった。

「ということは、火事だー!」の時のドタバタ感が良かった。

 

世界観

OP映像がいつもながらスゴイ!

鳥が飛んでいる。

鳥とともに、雲を抜けると、そこには街が!

新しい街に、来たー!って感じが良い。

まず、街全体を俯瞰で描いて、生き物、人間たちの営みを描く。

平和でのどかな街である。

最後にもう一度、街全体を映して、森を背景にタイトルドーン!

いやー、このファンタジー感!たまらん!

 

OP映像の魅力について、まとまったら別の記事に書くかも。

 

今回は、獣族の村がクローズアップ。

自然豊かで、食物には困らなそう。

 

大きな大樹に、巻き付くようにして、集落が建っていた。

木々の間を、橋が吊り下げられている。

橋が下まで重なっている感じかっこいい!

なぜか、ハリーポッターホグワーツ城を思い出した。

集落の構造についての感想は、ネタバレありの方に書く。

 

釣りをしている人、魚運んでいる人。

男手はここにしかいない。村にいるのはほぼ女性。

男手は出払っているのだろう。

洗濯ものを取り込んでいる人。

イチゴっぽいものを栽培している人。でかいイチゴ。

獣族の子供がイチゴを頬張る。

子供の可愛らしさとともに、イチゴの美味しさが伝わってくる。

それぞれの生活が見えて良いよね。

 

カラフルな鳥、植物。

なまけものもおった。

アマゾンやジャングルみたいなイメージなのかな。

そういえば、牢屋の食事もタロイモやバナナっぽい。

熱帯地域の食べ物だ。

 

リスみたいなのの描写も良かった。

リスみたいなのが、しゅっと通り過ぎていくのが可愛らしかった。

 

 

余談だが、12話の感想で、鳥がどうのとブログに書いた。今回、めっちゃ鳥が飛んでた。

私は鳥が大好きである。昔、「ガフールの勇者たち」という本を読んでいた。

当時、フクロウを中心とした鳥の生態にすごい嵌っていた。鳥が羽ばたくだけで嬉しい気分になる。

 

「恩を売る!」

恩を売る!」の言い方がすごい良かった!

迷って、絞り出すように出した言葉。

「助ける!」と安易に言えないのが、ルディーらしい。

目の前で死んでいく人間がいる、助けたい。

でも、助ける義理は無い。逃げ出したい。

葛藤の末、助ける言い訳を考えて、覚悟を決める。

私はこのように受け取った。

このプロセスが見えて、とても良かった。

 

ルディーは正義や博愛のために行動しないから良いんだよね。

高尚な精神ではなく、目の前で困っている人がいたら助けたい。

全てを守れなくとも、自分にとって大切な人だけでも守りたい。

 

ルディーはとにかく目の前のことで手一杯である。

それでも、何とかしようともがく。

この必死さが、ルディーの主人公としての魅力だよね。

 

猿顔の男も、ルディーの葛藤が見えている様で良かった。

ルディーの出した結論に答えて、「よっしゃー!」と親指を立てて背中を押す。

良いキャラクターだよね。

 

 

バトルシーン

かっこよかった!躍動感が凄い!

 

ガルス、人質を使った戦い方が上手い。

剣で切ると見せかけて、人質を投げる。

人質ごと切ろうとすることで、かばった戦士に深手を負わせた。

 

 

「ありがとう。」

村長の「ありがとう。」という言葉にグッとくる。

「ありがとう。」っていい言葉だなと改めて思った。

認められたという感じがする。

村長の「ありがとう。」は、

ルイジェルドの「お前は戦士だ!」と同じような意味を持っている気がする。

ぶつかり合って、全て分かり合えなくても、

落としどころを見つけて、お互い認め合うという細かいプロセスが良い

 

エリス

本当に、可愛らしく細かく描かれている。

制作陣の愛を感じる。

 

「聞いて!大変だったんだから!」

そう言うエリスは、すごい嬉しそうである!

声の調子もイイ!

何かを発見して、息せき切って帰ってきて、

お母さんに得意になって報告する小学生のようだ。

なんか、暖かい気持ちになる。胸がポカポカする。

 

顔が小刻みに動いていて、可愛らしさが倍増である。

顔を小刻みに動かすのって、滅茶苦茶大変らしいが、スゴイ。

 

獣族の子供たちとも仲が良さそうだ。

 

「おじいさまに自慢しなくちゃ!」のエリス。

無邪気で屈託のない笑顔である。

からの…。

 

サウロス

エリスの純粋で無邪気な笑顔から急降下。

サウロスの方は一転、ドロドロしている。

 

サウロスの死の描写も陰で説明するのが良かった。

蝶々が通り過ぎると、サウロスの首が切られていた。

直接的でなく間接的に表現された方が怖い。

想像の余地が残るからだ。

 

黒い蝶

黒い蝶は、魂や死を連想させる

 

今回は、黒い蝶が色々な場面で飛んでいた。

より詳しくは、超絶ネタバレの方に書く。

 

余談だが、

蝶は「魂」や「死」を表す。

他にも、「愛」、「虚飾」、「永遠(不死)」、「うつろい」

に使われる場合があるんだとか。

結構、蝶というのは使い勝手が良いのか、色々な作品で出てくる。

 

一番わかりやすい例で行くと、最近流行りの「夜に駆ける」のPVが挙げられる。

「夜に駆ける」では、何度も蝶が出てくる。

あれは、カップルの心中を表現したPVだと思う。

まず、蝶は愛を表す。愛に狂うカップルを表す。

さらに、蝶を潰す=魂を潰す=死を連想させる。

ラスト、心中するシーンで蝶が集まってくるのは、「愛」と「死」両方の意味である。

また、恋も死も一瞬だけど、その美しさは永遠であるというのを表現しているのだと思う。

 

他には、「おもひでぽろぽろ」でも蝶々が飛んでいる。

あれは「愛」と「虚飾」、両方の意味合いなのかな。分からんが。

 

この辺は、ちゃんと調べて別の記事にまとめたい。

 

 

もう一つ余談だが、

黒い蝶々を見ると、「金田一少年の事件簿」の「黒死蝶殺人事件」を思い出す。

この黒い蝶、血に惹かれたりとかはしなだろうか。夜に光ったりとかは、しないだろうか。

 

おまけ:今週の獣神語を勉強するコーナー

前回に引き続き、今週も、獣神語を勉強する。

本文

こいたいしぇ びすかうぎえーじす:冤罪です!僕は何もやっていません!

 

びすえいじぇんしー ぎびおーしゅ ぎずみー:僕は偶然子供たちが捕まっているのを知って

 

しちーぎ!:変態が!

 

みすかす じぇにおし びすびんぬ:誰だか知らんが、助太刀感謝する!

 

よすきゅい:大丈夫か?

 

にゅい びんぬ:う、うん… ありとう…。

 

ぎ、ぎおにあよーしゅに:煮るなり焼くなり好きにしてくれ!

 

単語(予想)

びす:一人称

 

 

にゅい:うん

びんぬ:ありがとう

しちーぎ:変態

よすきゅい:大丈夫か?

 

文法

前回二人称を特定した。

今回は一人称「びす」が分かった。大きな進歩だ。

「びす びんぬ」=「我 感謝する」から推測。

他にも、

「びす かうぎえーじす」=「私は やらない 何も」

「びす えいじぇんしー~」=「私は 偶然ー」

などで使われている。

 

前回も「びす」が使われている部分があったので、

そこからさらに色々分かりそう。

「いお あしゃ びす」=「あの 理解できる? 私(の言葉)を」や

「びす ぬーびしおさ うずぎまーししゅ」=「私が 無力化する 密輸人を」

「びす」は「びしゅ」のように濁ったように聞こえるときもあるのかも。

 

前回「びす」が「びしゅ」のように濁って聞こえたのかなーと思う部分もあった。

「いよーし びしゅあ ゆーおーし」=「分かった 私が 行く」

 

ちなみに、前回「びす」は「でも」という意味でも使われていた。

実際は「私は…」と言っていたのを、「でも」と意訳したのかもしれない。

 

SV、SVOの語順は間違っていないと思う。

英語の様な、疑問文における語順の変化とかはあるんだろうか?

 

「誰」が分からない。

前回の「誰かいなかったかにゃ」と、

今回の「誰だか知らんが」は全く違う響きのように聞こえる。

難しい。

 

獣族語については、獣族の村の物語が終わったら一つの記事にまとめる。

 

ネタバレあり感想・説明

ここからは、ネタバレ注意。

盛大なネタバレは無いと思うが。

原作未読でも、ちゃんと世界観を知りたいよーという人向けに説明。

知っていたらよりアニメ版の凄さが分かる情報をまとめて行く。

アニメ以外の情報を入れたくないよーという人はここまで。

ここまで、読んでくれてありがとう!

びす びんぬ!!! ↓↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

剣の流派と強さのランク

剣の流派については、アニメ版第4話で説明されている。

北神流。水神流。剣神流。この3つが主流である。

 

北神流はよく出てくる。

今回のガルスも北神流である。

アニメ版第五話の人攫いも北神流であった。

剣を投げたり、仕込み刀を入れたり。

使えるものはなんでも使って泥臭く勝つ流派である。

剣術というよりは体術に近いようだ。

 

水神流は描写が少ない。

アニメ版第四話で、パウロがルディーの剣を受け流すために使った。

剛剣というよりは、柔剣である。

攻めではなく守りを主体とする剣術らしい。

 

剣神流も描写が少ない。

アニメ版第5話で、人攫いに対して、

ギレーヌが使った技がまさに、剣神流。

基本的に、攻めを主体とする剣術である。

速く。ただ速く。

先手必勝。

相手よりも速く動いて倒せ。

それが、剣神流である。

 

ランクについては、第一話が分かりやすい。

ロキシーが説明してくれている。

魔術師についてだったが、剣士も同様である。

初級、中級、上級、聖級、王級、帝級、神級の7段階が存在する。

聖級以上の剣士は、流派の最初の文字にランクをつけた称号でもてはやされる。

ガルスは北神流聖級だから北聖ガルス。

ギレーヌは剣神流王級だから剣王ギレーヌ。

という感じ。

 

ルディーが使った魔術について

ニコニコのコメによると、消火のために使った魔術は、

聖級魔術のギュムロニンバスではなく、上級魔術のスコールらしい。

ギュムロニンバスは積乱雲を作り出す。

雷が落ちる可能性があるので、危険性を考慮してスコールにしたのだろうか。

 

ルディーには科学的な知識があり、上昇気流の概念を使うことで、

スコールの範囲や威力を調整していた。

転生者だからこそ出来る芸当である。

 

風魔術と水魔術を同時に使っている。

詠唱なしで魔術が使えるからこそ、できる芸当である。

 

ちなみに、アニメ版第二話のギュムロニンバスのシーンについて。

ロキシーよりも大きい積乱雲を作れたのは、上昇気流の概念を知っていたから。

この部分に関しては、アニメーションでもしっかり表現されている。

詠唱すると同時に、風の魔術で上昇気流を作り出しているのが分かる。

言葉で説明せずに、アニメーションで表現する。凄い!

ギュムロニンバスのシーンを、改めてもう一回見てもらいたい。

ロキシーのギュムロニンバスと比べると分かりやすいと思う。

 

 

腹を見せるポーズの意味

服従のポーズらしい。土下座みたいなものだ。

現実の犬猫もお腹を見せるときがある。

犬や猫がお腹を見せるのは、相手を信頼しているかららしい。

 

集落の構造

獣族の集落は非常に面白い構造をしていた。

基本的に、家は木に設置されている。

道や橋は、木に吊り下げられている。

地面からある程度離れたところに生活圏があることが分かる。

なぜ、このような構造なのか。

次回説明されるだろうと思うが一応考えてみる。

この集落一帯は雨季と乾季がある。

OPの世界観を見る感じ、アマゾンやジャングルみたな所だし。

雨季になると、この集落一帯は川に飲み込まれる。

だから、このような構造になっているのだろうと思う。

 

何か基になった集落とかあるのだろうか。

原作には街並みの描写無かったと思うし、

偏見だが、このような土地で暮らす民族に、

これだけの大規模な構造物をつくる技術力は無いと思う。

製作者オリジナル。

設定考えた人がすごい!

これが異世界。これがファンタジーのあるべき姿だ!

 

魚を大量に集めている。

魚を大量にとって、日干しにして、雨季に備えているのだろう。

牢屋でルディーが食べていた肉は、何だろう。

狩りでとってきた肉だろうか。

そりゃーこんな土地で農耕なんてできるわけない。

 

魔眼でも対処できない相手

4点、魔眼が役に立たない場面がある。

1点目は見ていないものの未来は見えない点である。

よって、仕込み刀に気が付くことができない。

2点目は、反応できないという点である。

今回発射する0.5秒前には仕込み刀が飛んでくる未来が見えていた。

しかし、反応ができない。

3点目は、かわせない状況を作り出されたら終わるという点である。

今回、ルディーは空中にいたためかわせなかった。

未来を覆せない状況に陥ったら死ぬ。

4点目は相手の動きによって戦い方を変える敵には手も足も出ない点である。

相手の動きに対して動きを変える敵とは相性が悪い。

エリスとの組手で勝てたのは、相性によるところが大きい。

エリスは、「相手がこう動くからこう動く」では無くて、

「自分がこう動きたい!」という動きである。真っすぐで、予測しやすい。

だから、ルーデウスは勝てた。

 

以上、魔眼のデメリットである。

それぞれの剣士の流派を極めた敵には、簡単に魔眼に対応されてしまう。

 

北神流は意外性と泥臭さの剣術だ。

今回やアニメ版第五話の様に、かわせない状況に陥る可能性が最も高いのが北神流。

 

水神流は守りの剣術だ。

相手の動きに対応して動く。

魔眼との相性は最悪である。

 

剣神流は速さの剣術だ。

見えていても、かわせない。

というか、見えない。

魔眼で見えるのは、己の死の運命のみである。

 

魔眼も有用ではあるが、万能ではない。

 

超絶ネタバレあり感想・説明

ここからは、超絶ネタバレ注意。

未読は読んじゃダメ!

原作既読者向けに書いている↓↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大体

主要メンバー大体、出そろった!

あと出てきていないのは、クリフと獣族の二人ぐらいか。

獣族二人も一応、布石は打たれた。クリフも次回あたりで出てくるだろう。

今回、ギースが出てきた。これで黒狼の牙メンバーは全員登場。

アリエル、ルーク、フィッツのアスラ王国メンバーもちらっと映った。

王国篇に出てくる奴らも大体登場。

ダリウスは如何にもゲスですって感じ笑

最初喋っていたのは、ピレモンっぽい。ルークと顔と髪型、目の色似ているし。

何より、髪色はパウロに似ている。

真ん中に立っているのは、現国王かな。

左手に鎮座しているのが、第一王子及び第一王子派の皆々様だと思う。

第一王子派に対して、第二王女派の少なさが際立つ。(間違えて三にしてた笑)

悲しいことだ。

 

え?ザノバは?

そう思った読者もいるだろう。

アニメ版第7話にザノバが登場している。

パックス王子がロキシー人形をべろべろ舐めるシーン。

その後ろに、ひょろっとした人影がこっちを見つめている。

これがザノバだろう。

 

黒い蝶が飛んだシーン

どのタイミングで、黒い蝶が映ったシーンは全部で五回。

 

①ルディーが「だって、牢屋ですもん」と言うのシーン

②水をかけられ、外を眺めるシーン

③ルディーが「暇だ―」と倒れるシーン

④猿顔の男が「ルーデウス?どっかで聞いた名前だな」と言うシーン

⑤サウロス処刑シーン

 

※見返したら、もっと色々なシーンで飛んでた。

完全に見落としてた。ごめんなさい。

 

3パターンに場合分けしよう。

⑴黒い蝶が止まっているシーン→②

これには大した意味は無いだろう。

 

 

⑵黒い蝶が一匹だけ飛んでいるシーン→②と⑤

蝶は「魂」や「死」の象徴である。黒は「死」の象徴である。

黒い蝶は、身内の不幸を伝えるときによく使われる。

 

「暇だ―」のシーンと、サウロス処刑シーンの蝶の動きは、完全にリンクしている。

さらに、ルディーが倒れるのと、サウロスが倒れるのも、完全にリンクしている。

この二つのシーンは明らかに関連性がある。

 

サウロス処刑シーンを見ると、

黒い蝶がサウロスの影と重なると同時に、サウロスは絶命する。

黒い蝶によって、サウロスの魂が奪われた、つまり死んだことを表している。

蝶=サウロスの魂という表現である。

 

ルディーが暇だ―と倒れるシーンと同時刻に、サウロスは絶命したのだと思う。

だって、ルディーが「暇だ―」と倒れるだけのシーンを挿入する意味が無いもの。

意味が無さそうなのに、日付つきでわざわざ入れた意味。

サウロスがこの時刻絶命したんだ!

ということを説明したかったんじゃなかろうか。

 

ルディーのシーンに一匹だけ映る黒い蝶々。

もしかしたらこの蝶が、サウロスなのかもしれない。

サウロスの魂が奪わたことを伝える役割を持っている。

 

ちなみに、「蝶」が「魂」を表すのに対して、

「虫」は「体」を表す。

エリスやルイジェルドを心配するシーンで、「かたつむり」が描かれている。

蝶と対に当たる、虫を描いて、

エリスとルイジェルドは生きていることを示したのかもしれない。

 

 

⑶黒い蝶が大群で集まってくる→①と④

バタフライエフェクト的な意味で使っているんじゃないかと思う。

ルディーが牢屋に捕らわれるシーン。

そして、ギースがルディーの名前を聞くシーン。

どちらが欠けても、この出会いは無かった。

ルディーとギースの出会い。

この出会いが、恣意的で運命的であるということを物語っていると思う。

世界において、大きな意味を持つ出会いである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

表現方法について詳しく考える(ネタバレあり)

ネタバレ、自己満注意↓↓↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

14話のラストのシーン。原作の魅力を生かすか殺すか。

今回、サウロス処刑シーンをこのタイミングで入れた訳だけど、

WEB版とは違う描写の仕方である。

書籍版だとどうなってるのだろう。気になる。

 

個人的には、WEB版のサウロス処刑の明かし方も好きだった。

帰ってきたら、ギレーヌが出迎えている。

しかし、なんか険しい顔をしている。

そこで、フィリップ、ヒルダ、サウロスの死が伝えられる。

えっ…死んだの…!

重要人物っぽかったから、死ぬとは思っていなくて、衝撃だった。

衝撃と絶望感で突き落されるような感覚。

エリスやルディーと同じ感情になれた。

感情移入できた。

ここで感情移入できたからこそ、その後の濡れ場へ自然に移行できた。

 

アニメ版では、「先にこういうことがあるよ!」と伝えていくスタイルである。

地獄が待っているのを、私たちは知った状態で物語を見ていくことになる。

これはこれで好きだ。性質の違いである。

要は、感情移入ではなく、傍から見せていくスタイルである。

さて、この展開。吉と出るか凶と出るか。

 

主観と客観

主観視点と客観視点の分離と、切り替えの早さが面白い。

無職転生を何回も見て気が付いたのだが、

主観と客観を分かつ、様々な方法が使われている。

 

3点ある。順に紹介して行こう。

 

1点目は、モノローグとセリフである。これは、分かりやすい。

ノローグとセリフを完全に分けている。声優も違うのに、違和感が無い。

主人公のモノローグとともに、語られるシーンは主人公の主観的な描写である。

主人公のセリフで語られるのは、客観的な事実である。

この二つの、使い分けが非常に上手くて自然。

おかげで、客観と主観がポンポンと早く切り替わる。

 

2点目は、変態描写である。

ルディーという人間が屑であるという事を強調する、制作者が描きたい以外にも、

ルディーの視点であるということを強調する意味もあると思う。

 

3点目は、瞳に映る表現である。

特にSeason 2において、瞳に映るという表現が多くて面白い。

未来視の表現以外にも結構使われている。

 

今回も、瞳に映るという表現が多々使われていた。

ルディーが獣族のお姉さんに水掛けられたときに使われていた。

ギースが、菩薩ルディーを見るとき、使われた。

ギース視点のときに、ちゃんとルディーの像が反転しているのにこだわりを感じる。

ルディーが火事に気が付くシーンでも、使われていた。

ルディーの瞳がアップになって、像として火事が映っているという表現である。

 

この表現によって、主観視点に切り替えることができる。

火事のシーンでは、ここでルディー視点で、ルディーと同じ衝撃を与える。

その後の獣族の村の惨劇も、ルディーの視点で見た光景である。

ここで、ルディー視点に感情移入させる。

ルディーの葛藤の部分に入りやすくしているのかなーと思った。

上手く説明できなくて申し訳ないが、とにかくすごいと思う。

 

この部分は、より詳しくまとめて別の記事にしようと思う。

 

 

 

 

 

余談

回を追うごとに面白くなる。

そして、回を追うごとに私のブログが長くなっていく笑

ついに、1話だけの感想なのに、8000字を超えてしまった。

終わる頃にはどうなってるのでしょうか笑

さすがに、この分量だと、書く方も読む方も大変です。

というか、こんな長い記事誰も最後まで読まないよね笑

自分だったら確実に読まない。

余談の部分は別の記事にまとめて、リンクを貼る形式にしようかな。

もう少し、記事をコンパクトにまとめられるよう努力します!