ひぐらしのなく頃に「ホラーとしての魅力と恐怖の本質」

夏と言えばホラーですよね。

今回は、ホラーアニメの金字塔「ひぐらしのなく頃に」について紹介します。

 

みなさんは「ひぐらしのなく頃に」という作品をご存じでしょうか?

現在、「ひぐらしのなく頃に」の新作が絶賛放送中です。

 

公式サイト→

TVアニメ「ひぐらしのなく頃に 卒」公式サイト | TVアニメ7月放送開始!

 

「新作が放送中で気にはなってるけど、どんな魅力があるの?」

 

そんな方も多いのではないでしょうか?

 

そんな方のために、特にホラーに関する魅力をまとめてみました。

 

 

それでは、ひぐらしの世界へレッツゴー!!

 

※新作を勧めるものではなく、あくまで「ひぐらしのなく頃に」というコンテンツ全体を勧める目的で書いています。

 

 

①「ひぐらしのなく頃に」のホラーとしての魅力

ひぐらしのなく頃に」には出題編と解決篇というものがあります。

解決篇は名前通り、解決していく話です。

よって、ホラー感は薄いです。

ここで紹介するのは、出題編の魅力です。

 

ひぐらしのなく頃に」出題編と言うのは長いので、出題編と呼称します。

 

順に説明して行きましょう。

 

⑴直接的な「死」に触れる

出題編では直接的な「死」に触れることで、恐怖を感じることができます。

洋画っぽいホラーと言えばいいのでしょうか。

 

拷問されたり、殺人鬼に追われる恐怖を体験できます。

この手のホラーに耐性がない人はご注意ください。

 

⑵「未知」

出題編では「未知」への恐怖を感じることができます。

和製ホラーっぽいと言えばいいのでしょうか。

 

子供のころ、夜中に起きてトイレに行くときに、

誰かに見られているような感覚に襲われたことはありませんか?

 

学校に傘を忘れてをして、誰もいない校舎に独り取りに行く。

自分の「かつーん、かつーん」という足音が反響する。

幽霊が近づいているような、そんな感覚を感じた経験はありませんか?

 

目に見えない、だけれども確実にオカシイ。

後で気が付いてゾクゾクする。

 

出題編ではこのような恐怖を感じることができます。

 

⑶居場所がなくなる

小さな 異物感。小さな違和感。

それが、どんどん大きくなって日常が狂いだす。

逃げ場が亡くなっていく恐怖です。

 

出題編では⑶が一番怖いです。

 

 

以上3つが出題編には盛り込まれています。

このように、出題編では多種多様なホラーを用意しています。

ホラーって、ずっと同じ怖がらせ方だと

飽きて怖くなくなるじゃないですか?

 

出題編のホラー演出は多種多様です。

最後まで、飽きずに怖いのも魅力です。

 

②そもそも恐怖の本質ってなんだろう?

「どうでもいいよ」って人は読み飛ばしてください。

 

ひぐらしのなく頃に」のホラーとしての魅力を考えるうえで

立ち返ってそもそも、ホラーって何だろう?恐怖って何だろう?

ということを、考えました。

 

人は何に恐怖を感じるのか?

なぜ、上記の⑴〜⑶に恐怖を感じるのか?

そもそも、ホラーって何なのか?

に関する自分なりの答えをまとめます。

 

ソースはないです。勝手に思っていることです。

 

個人的に「恐怖」の本質は、「危険」ではないかと思います。

「危険」から我々を守るための防衛本能が「恐怖」だと思います。

人がまだネズミやサルだった頃の名残だと思います。

(進化論が正しいかという議論はしません。)

 

では、人はどんなことに「危険」を感じるのか?

それは、「死」を連想する時だと思います。

具体的には以下の3点が挙げられると思います。

 

⑴直接的な「死」に触れる

⑵「未知」

⑶居場所がなくなる

 

⑴が死につながることは分かると思います。

血がだらだら出るグロとか

今にも襲い掛かってくる捕食者とか殺人鬼とか

そういうのです。

 

⑵も死につながります。

「未知」の捕食動物、「未知」の食べ物

そういうものに不用意に近づいては、すぐに死んでしまいます。

ネズミやサルの時から我々の体にプログラムされている防衛本能だと思います。

 

日本人は、科学がなかった時代に、説明のつかない未知の現象を、

「妖怪」として描いていたりもします。

夜の闇への恐怖、自然への畏怖なんかも「未知」への恐怖ではないでしょうか。

 

⑶も死につながります。

集団で生きるサルであった我々にとって、

群れからの離脱は、即「死」に繋がります。

 

よって、群れの中で孤立することに「死」を連想するのではないでしょうか?

 

現代の日本では、⑴直接的な「死」に触れる機会は殆どなくなってしまいました。

科学が発達して、夜の闇が消たことで⑵未知がなくなってしまいました。

 

⑶は未だ人間の中に残っています。

しかし、少しずつ人間は群れ社会から脱却しているような気がします。

群れからはじき出されても、死につながることはないし、

一人でも楽しめる娯楽があるからです。

⑶の恐怖も少しずつ人類から薄れているような気がします。

 

よって、現代において人間が「恐怖」を感じる機会が減少しました。

そんな中、人間に眠る野生が「恐怖」を欲した結果、

ホラーというものがジャンルとして確立したのではないでしょうか?

 

ちなみに、怪談とホラーの違いは、個人的にこう定義しています。

 

怪談は

科学的な素養がないために、未知を畏怖した結果できた産物だと思います。

 

ホラーは

科学的に間違っているのは分かっている。

その上で、如何にリアリティーを持って恐怖を演出できるかを楽しむもの

だと思ってます。

 

SFに近いものだと思っています。

 

「ここ違うんじゃない?」って所があったらコメント欄で教えてください。

勉強になります。

 

③最後に

如何だったでしょうか?

今回は「ひぐらしのなく頃に」のホラーとしての魅力を紹介しました。

余談ですが、恐怖の本質についても考察しました。

 

 気が向いたら、「ひぐらしのなく頃に」の解説記事をアップするつもりです。

phaseが上がるごとに作品のより深い部分を解説して行こうと思っています。

 

phase2までは初見向けということで、ネタバレなしで解説して来ました。

次回以降は、「見たんだけど、いまいち良く分からん」と言う方向けに

ネタバレありで解説して行こうかなと思います。

 

 

 

 

 

良ければ、こちらもご覧ください。

 

前回の記事↓

ひぐらしのなく頃に解説 phase1「これから見る人向けの基本情報まとめ」 - kanuokun’s diary (hatenablog.jp)

 

次回の記事↓

ひぐらしのなく頃に解説 phase 3「繰り返す世界の真実と雛見沢症候群」 - kanuokun’s diary