無職転生22話「現実(ユメ)」を見て、氷菓の「未完成ストライド」を思い出した!

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無職転生22話を視聴しました。

いやー、難解ですね。

現在、頑張って解読中です。

詳しいことは、別の記事に書こうと思っています。

無職転生22話の表現方法を見て、

氷菓のOP2「未完成ストライド」を思い出したので共有します。

 

 

無職転生22話と、

あと、無職転生のEDもそうだと思うんですが、

窓ガラスや天幕をスクリーン代わりにしていますよね。

(22話がそのままEDと同じことを示しているので、

 EDが無かったのだと思う。)

スクリーンの片側は我々視聴者のいる「現実」の世界を表していると思います。

そして、スクリーンのもう片側は「ユメ」の世界を表していると思います。

 

 

これを見て思い出したのは、

京アニ作「氷菓」のOPである「未完成ストライド」です。

未完成ストライド」では、まず主人公が眠るところから始まります。

夢の中で主人公は「アニメの世界」からはじき出されて、

黒板や窓ガラスなどの2次元の世界に閉じ込められます。

Aメロでキャラを紹介して行くのですが、

主人公とも、画面の向こうの視聴者とも目が合いません。

目が合いそうな方向から歩いてきているのに、

キャラはスクリーンや主人公から目を背けるように視線を動かします。

多分、故意でこのような演出にしてますね。

Bメロで、どんどん孤独になって行く主人公。

サビと同時に、突然風が吹きます。

主人公は、ヒロイン含めた主要キャラ3人がいる部室に吸い寄せられます。

主要キャラ達が、ばっと一斉に主人公の方を向きます。

主観視点でこれを見せているので、視聴者とも目が合います。

今まで目が合わなくて孤独を感じていた我々は、ドキッとしちゃうわけです。

主人公(視聴者)にヒロインが手を差し伸べます。

ゆっくりと、主人公(視聴者)を「ガラスの内側」つまり「現実」から、

「ガラスの外側」つまり「ユメ」の世界に引っ張ってあげます。

ここで、ヒロインの目のアップが映って、

また、我々はドキッとするわけです。

その後、主人公が夢から覚めてちゃんちゃんで終わりです。

 

未完成ストライド」で「表現されたもの」に関してはあまり好きではありません。

京アニの考え方に賛成できないからです。

しかし、「表現方法」は物凄く印象に残りました。

 

何かをスクリーンに見立てて、現実とユメを分けている点で、

無職転生22話「現実(ユメ)」と「未完成ストライド」は、

似ているな―と思いました。

 

ただ、違う部分も結構あると思います。

未完成ストライド」では、だんだんと主人公の主観視点で、

視聴者と同化させます。

それに対して、「無職転生22話」は逆です。

最初、夢の中ではルーデウスと一緒に、

アニメの世界にカメラがあります。

しかし、後半はどんどん枠の外から撮ることが多くなっていきます。

特に、面白かったのがアルフォンスが天幕をピシャッと閉じるところです。

天幕の内側がユメ、外側が現実の比喩だったのかなーと思っています。

視聴者が現実世界に締め出されたという解釈をしました。

視聴者の心をルディーから離そうとしている気がします。

 

今回はここまでです。

まだ、全然解読できていないです。

22話はもっと複雑な構造になっているかもしれません。

また、これらの表現が何を意味するのかについても、まとまっていません。

ちゃんと検証して、感想ブログの方にてまとめます。

無職転生21話「ターニングポイント2」感想。

無職転生19話「ルート選択」視聴しました。

原作WEB版のみ既読です。

映像への落とし込みが半端なかった!

 

目次です→

 

ニコニコで視聴しました。

コメントで気がついたことも一緒にまとめます。

 

公式サイトはこちら→

ONAIR | TVアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす」公式サイト

 

 

 

アニメ版無職転生の魅力

21話のEDクレジットを見たら、作画監督15人以上という驚異の体制だった。

気合が入っている。その甲斐あってか、作画がぬるぬるだった。

さらに、これだけの人数をまとめると、摩擦もあるだろうに、

これだけのクオリティーを維持しているのが凄い。

制作陣に感謝しかない!

 

ただ、それだけではないと思う。

私は、動きの「意味」の追求が凄いなーと思った。

 

無職転生は全編通して、「意味」を追求しているような気がする。

作画技術により、ただ動きを良くするだけではなく、

「なぜ、その演技をさせなければならないのか?」

という部分にこだわっていると思う。

「より、センスが良く、短く、密度の高い演技ができないだろうか?」

と常に模索して追及しているのが伝わってくる。

これが、無職転生アニメ版の魅力の一つだと思う。

 

特に、21話ではその辺が顕著に現れていた。

本記事では、動きの良さではなく、動きの意味を中心に、

感想を書けたら良いなーと思う。

 

ネタバレなし感想

 

冒頭描写が凄い!

寒々しい雪山。

竜の様に鋭い眼光が我々を見つめている。

ルイジェルドが雪をかぶって倒れている。

エリスは崖に横たわって気を失っている。

目の前には、恐ろしい龍神の影。

ルディーのお腹には穴が空いている。

そして、手から力が抜けて死を表現する。

まさに絶望。唐突な幕引きを冒頭に持ってきた。

我々視聴者も唐突に絶望に叩き込まれる。

 

冒頭描写について、いくつかおかしい部分があることに気づいただろうか?

ルイジェルドはなんで雪をかぶっているの?

本編ではルイジェルドが倒れてから、

ルディーが死ぬまで雪が積もるほどの時間は経ってないはずだよね?

それに、なんでエリスは気を失っているの?

本編では気を失わずにルディーに這いよって来たはずじゃ?

冒頭では、ルディーは腹を刺された即死したという表現だったけど、

本編とちょっと違くない?

本編よりも冒頭の方が明らかに吹雪いているのはなぜだろう?

冒頭と本編で齟齬がある。引っ掛かる。

また、今までは、時系列で内容を語ってきた無職転生である。

この描写の仕方は無職転生らしからぬ演出と思った。

小説を書く上で、冒頭の一行というのはとても骨が折れるらしい。

その一行で、現実世界と小説世界の境を取っ払ってやらないといけないからである。

普通は読者が小説世界に自然と入れるように工夫する。

アニメでも同じことが言えると思う。

冒頭で突き放すようなシーンを持ってくるのはかなり挑戦的だと思った。

絶望感を演出するためというのも勿論あると思うが、

他にも理由があるのではないか。

 

「視聴者を呪いにかけた」というコメントを見つけた。

その解釈は滅茶苦茶面白い!

つまり、冒頭の眼光によって、我々は呪いにかけられ、

本編の方で、ルディーの異物感を強調しているという解釈である!

解釈として正しいような気がする。

なるほどなーと思った。

このシーンを作った人達も凄いが、それを見破ってコメントした人達も凄い!

 

あれ?ちょっと待てよ?

視聴者に呪いをかけただけだと、

冒頭と本編で辻褄が合わない理由にはならなくない?

 

何度も見返してもう一つの仕掛けがようやく分かった。

冒頭のシーンは、ルディーの心象風景を見せているのだ!

つまり、ルディーにとってはそのように見えているのだ、

という表現である。

要は、ヤムチャ視点である。

ルディーの絶望感と唐突に起こった出来事に対する驚愕、

生のあっけなさを表現している。

寒々しい景色は、視聴者を騙すとともに、ルディーの心象を表す風景でもある。

また、死にゆくルディーが徐々に体温を奪われて行く恐怖を、

ルディーと一緒に体感してほしかったのだと思う。

 

冒頭で、エリスやルイジェルドが死んでいるのは、

意識が朦朧としており、周りが見えなくなっていて、

ルディーの認識では二人とも死んでしまったことを伝える役割があるのではないか。

さらに冒頭の、ルディーが胸に穴が空いた直後死んだような描写は、

つまり、それ以降のルディーはほとんど意識が朦朧としていて覚えていないことを、

表現しているのかもしれない。

この辺の描写は、意識が朦朧とする中、

辺りかまわず強い火の魔術を撃つ伏線にもなっている。

 

本編では、オルステッドとの邂逅はあるがままを客観的に描いている。

その証拠に、オルステッドとの邂逅シーンではルディーのモノローグが一切無い。

(モノローグがあるのは、ルディーが死にゆく瞬間だけである。

 周りの世界がどんどんと薄れて行って、

 自分の声だけが頭の中に木霊している状態になる。

 この辺の死の描写も生々しくて良い。)

本編を客観的に描いたことによって、冒頭のシーンが効いてきて、

本編のルディーの異物感が強調されるのである。

このようにして視聴者を操っていたのである。

 

自分が見つけた、ルディーの心象風景説はこのシーンの表層的な理解で、

視聴者への呪いであるというのはさらに深い解釈である。

表層的な理解があるからこそ、

視聴者への呪いであるという深い解釈に繋がったのだと思う。

コメントに敗北感を感じる。悔しい。自分で見つけたかった。

 

また、色々な人の視線の動きや、瞳の表現、モノローグ、情景描写などによって、

誰が何をどう見たのかを端的に表現している。

これらを応用して、このシーンでは視点が素早くコロコロ変わっているのも凄い。

 

また、この演出は今後さらに化けるんじゃないかと期待している。

例えば18話は16話や2話とセットで見ることで、

深みが増すように作られていた。

1話単位で見るよりも、複数の話を比較して見ることで、

より深みが増す作品である。

「現実(ユメ)」というタイトル的に次回とも関係がありそうな気がする。

具体的にどのような演出になるのか考えてみたが、思いつかない。悔しい。

次回を見たうえで、またこのシーンを見返すことになるかもしれない。

このシーンを考えた人は、一つのシーンに二重三重の罠を仕掛ける天才である。

 

 

無職転生アニメ版は主観と客観によって、

視聴者の感情を操る、悪意のある演出が滅茶苦茶上手い。

ブログの辺境で叫んでいるだけなので世間に伝わらないのがもどかしい。

ノローグ、情景描写、異化。

瞳の表現や視線の丁寧な描写。

これらの手練手札を用いて、主観と客観を明確に分けているのだと思う。

また、誰が何をどのように感じたのかを端的に我々に伝える。

さらに、視聴者に魔法をかける。

悪意のある演出である。

私はこれを、無職転生の監督の名前を讃えて、

「岡本マジック」と呼ぶことにした。

まさに、「岡本マジック」が炸裂した回だった。

「岡本マジック」を念頭に置いて、

もう一回始めから見直して欲しい。

滅茶苦茶面白いと思う。

 

無職転生は一見「ん?」と思う様な引っ掛かりを与えてくることがある。

その時は、是非考えてみて欲しい。

より多くのことに気づけるチャンスかもしれない。

 

 

OP

山道を進むルーデウスたちが描写される。

相変わらず、背景や民俗描写が面白い。

中央大陸はアジアっぽいし、

この山脈はアジアのどっかの山脈を基にしているんだろうか?

調べてみたが、分からなかった。

 

 

オルステッドとの対決シーンを直前のシーンと比較させる

オルステッドとルイジェルドの戦いのシーンと、

エリスとルイジェルドとの組手シーンを比較させ、

オルステッドの恐ろしさを強調している。

まずは、エリスとルイジェルドの組手シーンについて。

エリスは剣を使って必死にルイジェルドの攻撃を受け流している。

ルイジェルドは涼しい顔でエリスを鍛えている。

対して、オルステッドとルイジェルドの戦いのシーンについて。

オルステッドはルイジェルドの攻撃を素手で楽々受け流す。

ルイジェルドの槍さばきは、エリスの時よりも格段に速い。

ルイジェルドの表情もエリスの時よりも格段に険しい。

ルイジェルドは的確に急所をつかれて昏倒する。

 

オルステッドがルイジェルドを殴るシーンと、

エリスがルディーを殴るシーンを比較させて、

オルステッドの恐ろしさを強調している。

オルステッドとルイジェルドの力量差は、

エリスとルディーの力量差以上ある、

ということを伝える目的があるのだと思う。

絶望感が凄い。

 

 

魔眼の表現が凄い

ルイジェルドやエリスが緊張している。

それを、察してかルディーも魔眼を発動させてオルステッドを見る。

オルステッドは何重にもぶれて見えた。

複数の未来を同時に見てしまったため、

ルディーは「うっ」と目を抑える。

オルステッドの強さが一発で分かる描写である。

 

ルディーがヒトガミについて喋った瞬間、

オルステッドに腹を刺されるビジョンを見る。

未来を変えるように、ルイジェルドが割り込む。

この表現も凄い。

 

魔眼によってルディーは、

オルステッドにあらゆる個所を攻撃されて死ぬ未来を見た、

というのを、未来視の一瞬の血しぶきと、ルディーの動きだけで表現している。

凄いなーと思った。

 

ディスタブマジックと結界を比較させる

20話で、結界に捕らわれたルディーは魔術を使えなくなる。

火魔術がふっと空気中に霧散するような表現であった。

21話で、ディスタブマジックが出てくる。

ディスタブマジックによってルディーの魔術が打ち消される。

20話と同様に、火魔術がふっと空気中に霧散するような表現であった。

20話の描写を連想させることで、説明が無くても、

ディスタブマジックとはどういう魔法なのか分かるのが凄い!

 

 

ディスタブマジックに対応したルディーの動き

ディスタブマジックによって火魔術が使えなくなったこと。

ディスタブマジックには有効範囲があること。

ルディーは咄嗟の機転で、オルステッドに気づかれないように、

上半身で腕を隠しながら、風魔術で有効範囲から逃げ出したこと。

この様子を見て、オルステッドは「器用な奴だ。」と言う。

オルステッドは、有効範囲外でも相手の出方を見れるように、

ゼンリュウモンを開いたこと。

これらを、ほんの数分で表現している。

アニメーションの強みを生かした演出が凄い。

こういうセンスのある表現ができてしまうのは、嫉妬してしまう。

 

 

土魔術で状態を起こす

ルディーは肺を潰されている。

腹圧がないと、力が入らないので、

自力で起き上がることはできない。

よって、土魔術で状態を起こしている。

普通の作品なら、主人公の必死さとカッコよさを表現するために、

腕の力で何とか起き上がるという描写をしてしまうだろう。

細かい部分まで考え抜かれていて、物凄く興奮する。

 

 

今のはメラゾーマではない、メラだ。

苦し紛れにルーデウスが放った、火の魔術の描写が凄かった。

普通の火の魔術を空気を送り込んで圧縮することで凄まじい威力にしている。

 

まず、色に着目してみよう。

赤→黄→緑→青→紫

という感じで遷移している。

炎の色は温度によって変わる。

炎の温度がどんどんと高まっていることが色で分かる。

 

次に、周りの様子を見てみよう。

熱により、一瞬で周りの氷が蒸発する描写がある。

ルディーがやけどしない理由はちょっと分からない。

電磁力バリアーでもはっていたのかなー。

 

さらに、ガスの送り込みに注目してみよう。

始め、内炎と外炎に色のむらがあった。

空気を送り込みつつ、くるくる回転させることで、

内部に空気を送り込むことで、一様な色に変化して行く。

 

最後に、大きさに注目してみよう。

空気を送り込みつつ、圧縮することで高温にしている。

凄まじい圧力と温度になっていると思う。

炎が紫になった時点で内部から爆発して膨張する。

ぐわっと火の魔術が大きくなる。

おそらく、その爆発を魔術で保って、ある程度の大きさにとどめている。

 

ここまでの描写から、

この火魔術は核融合を意識して作っていることが分かる。

要はプロトン砲みたいなものだと思う。

(砲と言ってしまうと、語弊があるかもしれない)

ルディーが作った火の魔術は、

エネルギーを魔力によって内部に閉じ込めている描写が凄いと思う。

魔術によって磁力を発生し、

プラズマを閉じ込めて、紫の火を制御していたのかなーと思っている。

そこまで詳しくないが、周りでピカピカしている光も何か意味があると思う。

これをやすやすと受け止めるオルステッドの恐ろしさよ。

 

物理・SFニワカなんで間違っているかもしれない。

もし間違ってたら、教えてください!

 

ちなみに、風魔術でガスを送り込む発想は、

ギュムロニンバスで、上昇気流を発生させる部分が基礎になっていると思う。

また、魔術を圧縮する発想は、

土魔術でフィギュアを作るために圧縮した発想が基礎になっていると思う。

 

この作品はファンタジー作品である。

同時に、この作品はSF作品でもあると思う。

細かい過程や仕組みを分かるように描写する所が、

SFっぽいなーと思う部分である。

 

 

ゼンリュウモン

「凄まじい魔力量だ。」という言葉と、魔術が消える描写だけで、

ゼンリュウモンとは繰り出された魔術を吸い取る呪文であることを表現している。

 

 

エリスにとって火の魔術とは?

エリスにとって、火の魔術はどういうものなのだろうか?

第5話で、ルディーが夜空に打ち出した火の魔術にあこがれを持つ。

第6話で、エリスは魔術が苦手だったが、ルディーに教わって、

初めて苦手なことに挑戦して、火の初級魔術を習得した。

このように、火の魔術とはルディーとの絆を表している。

ルディーへの憧れ、畏敬、恋、愛を象徴している気がする。

EDのラストで、火の魔術が空にぱっと美しく光って消えていくのは意味深である。

 

また、火はよく生命の象徴として描かれている。

夜空にぱっと美しく光って消えて行く火の魔術は、

生命の儚さを思わせる。

ずっと一緒に生きていくと思っていたルディーが、

突然死にかけたというのは、エリスにとって物凄い衝撃だったに違いない。

 

この辺のお話は、第二クールが終わった後に詳しく書くと思う。

 

 

コメントで気がついた。

ルディーが死にゆく間際のシーン。

第1話冒頭を意識して作られている。

光を失った瞳をドアップにしたカットも、

徐々に薄れていく意識も、

心残りがあることも、

第1話に似ている。

第1話から、どう成長したのか比べてもらうための演出だと思う。

これは次回「現実(ユメ)」にも効いてきそうな描写である。

 

 

胸に空いた穴

実は、背中からのカットでは、穴が空いていない。

つまり、胸に穴が空いている描写は、

前世の男の主観的な自己のイメージであることが分かる。

未練は無いと口では言いつつも、

どこかに心残りがあることを示していると思う。

これは次回「現実(ユメ)」にも効いてきそうな描写である。

 

 

本気を出せない

無職転生では、沢山のキャラクターが必死に今を生きていることが描写される。

それに対して、オルステッドは本気を出せないらしい。

世界最強の男が、本気を出せず、誰からも嫌われるとは皮肉である。

 

 

瞳の表現

ニコニコのコメントで気づいた。

第1話に出てくる前世の男と、

第21話に出てくる前世の男を比べると、

明らかに瞳の色が違う。

第1話に出てくる前世の男の瞳の色は、

日本人的な黒である。

それに対して、第21話に出てくる前世の男の瞳の色は、

ルディーと同じ緑色である。

つまり、ヒトガミとの夢に出てくる自分の体は、

自分に対する認識を具現化したものであることが分かる。

そして、自分に対する認識がちょっとずつ変わってきていることを示している。

 

無職転生アニメ版では、瞳の表現に物凄くこだわっている。

その人が見た光景だという事を強調するためだけに、

左右反対の鏡像をわざわざ描いたりする。

21話でも瞳に映る鏡像描写があったと思う。

また、瞳の色や視線の動きにも並々ならぬこだわりがある。

瞳の表現にこだわる意味は何だろうか?

誰が何をどう見たのかというのを強調するためだと思っている。

他にも、何か意図があるのだろうか?

 

 

超絶ネタバレあり感想

 

ここからは、超絶ネタバレ注意。

未読は読んじゃダメ!

原作既読者向けに書いている↓↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小さい

ナナホシが登場したよー!やったね!

私は理系三人衆のザノバ、クリフ、ナナホシが大好きである。

いやー嬉しい!

 

ナナホシの小ささの強調が面白かった。

ナナホシの背丈をあえてルーデウスと同じにすることで、

ナナホシの小ささを表現している。

この世界に転生し、成長して馴染んできているルーデウスと、

この世界に転位し、成長が止まって、早く戻りたいと考えるナナホシの対比である。

 

この世界に転生し、成長して馴染んできているルーデウスというのは、

次回のタイトル「現実(ユメ)」ともリンクしそうな気がする。

 

原作では、ナナホシの方が気になって呼び止めたという描写だったと思う。

アニメ版では、ナナホシの黒髪が強調されており、

ちゃんと、アニメで描写されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に

次回は、「現実(ユメ)」というタイトルらしいです。

どんな、内容になるのでしょうか?

ルディーにとっての旅、エリスにとっての旅、ルイジェルドにとっての旅。

それぞれの総括の様なお話になるのかなーと思っています。

特に、エリスにとっての旅の総括がどのような表現になるか注目です。

また、これまでアニメ版無職転生では、

ルディーの転生者であるがゆえの歪みや、

ルディーとそれ以外で見えている世界の違いを描いてきました。

その辺をからめて描いてくれたらなお嬉しいです。

ED映像とも関連がありそうです。

EDについては、まだ自分の中で言語化できていないので、

第二クールが終わって、まとまったらまた記事に書こうと思います。

楽しみです!

 

 

「ごんぎつね」を読んだ

部屋の掃除をしていたら、

タンスと壁の小さな隙間に、何やら本が挟まっているのが見えた。

30センチ定規を使って、なんとかほじくりだす。

埃を払って題名を読んだ。

 

「ごんぎつね」

 

ああ!ごんぎつねだ!懐かしい!

さいころ、母親にねだって寝る前に読んでもらっていたっけ。

掃除の途中だったので、立ったままパラパラと読んでみた。

 

思いのほか面白い。

いつの間にか、掃除そっちのけで熱中してしまった。

椅子に座ってじっくりと読んだ。

 

面白いと思った部分は2点ある。

 

一点目は、ごんの人間らしさである。

この物語は、ごんが罪を償うお話である。

贖罪をしようとする時点で、物凄く人間らしい。

しかし、それだけではない。

ラストで「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは。」という問いに対して、

ごんはうなずいてしまう。

引っ掛かるのはこの部分である。

ここで頷いてしまうと、兵十は死ぬまで殺した罪を背負って苦しまなければならない。

つまり、兵十よりも自分の感情を優先したのである。

「俺がお前の為に栗を持って来ていたんだ!」

ということを伝えたい、ごんのエゴである。

最後に自分のエゴが出る部分が、

ごんというキャラクターを、より人間らしくしていうるような気がした。

 

※後で調べたら、「うなずきました」の部分は原文では、

「うれしそうでした」らしい。

今後、兵十が苦しむであろうことに思いもよらず、

嬉しそうに死んでいく。

それはそれで、人間らしいなーと思う。

 

2点目は、ラストの描写の仕方である。

「ごんぎつね」は終盤まで、ごん視点で物語が進む。

ラストになって急に兵十視点になる。

この視点変更にどきっとする。

今まで、ごんという山の獣視点で物語を見てきた。

急に、兵十と言う村の人間視点に切り替わる。

視点が変わって、物語に厚みが生まれている気がする。

また、視点変更したことで、

ごんの最期を客観的に描いているように思う。

「ごん(と兵十)は何を思ったのか?」

という部分に想像の余地を残して、考えてもらう構成になっている。

これが面白いと思った。

 

以上二点である。

 

子供の頃に読んだ作品をもう一回見返すと、新たな発見があって面白い。

「ネガティブ」と「ポジティブ」と「あるがまま」

問題が起きたときに、それをどう捉えるのか。

3つに分類してみた。

具体例を挙げながら説明する。

 

ここに、100ml入る器がある。

そこに、30mlのジュースが入っている。

このジュースを見て何を感じるだろうか?

 

「もう、これだけしかないじゃないか!」

「あと、30mlしかジュースが無い。」

「もう、これだけしか楽しめない!」

と考えるだろうか。

ネガティブな見方である。

 

「まだ、こんなにあるじゃないか!」

「50mlの器に入れ替えたら、まだ半分以上あるじゃないか。」

「これで十分だよ。」

と考えるだろうか。

これがポジティブな見方である。

 

ネガティブ思考に悩まされる人間は大勢いるらしい。

私も強すぎるネガティブ思考に悩まされた時期もあった。

しかし、訓練次第でネガティブにもポジティブにもなれると思う。

要は解釈の問題だからである。

ポジティブになりたい人は、何かを見たときにポジティブに変換する練習をしよう。

誰にでもできるとは言わないが、そんなに難しいことじゃないと思う。

 

さて、大抵の人間はポジティブな人間になりたいと考えるようだ。

果たしてポジティブとはそんなに良いものだろうか?

ネガティブもポジティブも本質的には同じものだと思う。

どちらも、問題の根本的な解決に結びつかない。

どちらも、一時的に自分の心を満たしてくれるだけである。

ネガティブは、不幸に酔うことで自分の心を癒しているだけだ。

ポジティブは、問題から目を背けることで平静を保っているだけだ。

ポジティブやネガティブに浸るのは、

家族の死などの、どうしようもない場合だけで良いと思う。

 

沈みゆく船の中、大丈夫だと言って踊り狂うポジティブ人間も、

もう駄目だと言って遺書を書き始めるネガティブ人間も、

どちらも愚かに思える。

冷静に今の状況を判断して、

問題解決に向けて適切に動ける人間でありたいと思う。

 

そのためには、「あるがまま」を見つめることが大切だと思う。

「ここに、100mlの器がある」

「そこには、20mlのジュースが入っている」

これが、「あるがまま」だと思う。

もちろん、人間は主観的な人間である。

完全にポジティブやネガティブから脱却することはできない。

完全に脱却した人間を、

仏教では「悟り」を開いた人間と言うのかもしれない。

別に、そこまで行く必要はない。

できるだけ問題を「あるがまま」にとらえることが大切である。

 

「あるがまま」に捉えられたら、

「なぜ問題が起こっているのか?考えられる原因をいくつか列挙してみよう。」

「どうやったら、この原因を排除できるだろうか?」

「こうやったら、問題を解決できるんじゃないか?」

「よし、実際にやってみよう!」

 

こんな感じで、

自然と問題解決に心を向けられるようになるのではないかと思う。

 

以上。

説教臭くなってきちゃったんで、ここまで。

無職転生20話「妹侍女の生まれた日」感想

無職転生19話「ルート選択」視聴しました。

今回も面白かったです!

 

原作WEB版のみ既読です。

ニコニコで視聴しました。

コメントで気がついたことも一緒にまとめます。

 

基本はネタバレなしで感想を書きます。

最後の「OPの歌詞について」だけはネタバレありです。

 

目次です→

 

 

公式サイトはこちら→

ONAIR | TVアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす」公式サイト

 

 

ネタバレなし感想

 

ザノバ

ザノバキターーーーーーーーーー!

ザノバが大好きなので、マジで嬉しい。

やっぱ、いいキャラしてる。

今時、これだけ純粋で熱く語れるオタクって珍しい。

変に空気を読んじゃうから、

自分の話ばかりしていたら、嫌われるんじゃないかと考えて、

自分の好きな話をしなくなっちゃうんだよね。

一概に悪いとは言えないが、ちょっと寂しいよね。

 

アイシャ

やはり、聡い子である。

どこから、ルディーが兄だと気づいていたのだろうか。

気づけるタイミングはいくつかあった。

無詠唱魔術を使える少年という時点で、

かなり限定される。

かまをかける意味で、

兄を変態だと言ってみたり、

名前を聞いて反応を確かめたのかもしれない。

「カイヌシ」が本名でないことくらい、

賢いアイシャなら分かっていたはずである。

本当に兄なのか確証が無かったのもあると思うが、

あえて、ルディーの思惑に乗ってあげることで、

兄が自分の仕えるべき人間なのかを判断していたのだと思う。

中国戦国時代の、王を値踏みする軍師のようである。

ジンジャーが起こしに来た時、

「ルーデウス殿!」という言葉にルディーが反応してしまっている。

エリスも「ルーデウス」と言ってしまった。

アイシャは寝ているように見える。

しかし、お別れのシーンであれだけの役者っぷりを発揮したアイシャである。

このシーンも、狸寝入りに見えてしまう。

パックスを脅すときに、ザノバも「ルーデウス殿」と名前で呼んでいるのだが、

ここで、アイシャはそんなに驚いた顔をしていない。

この時点で、もう「カイヌシ」が兄だという確証を得ていたのだと思う。

お別れのシーンでもう一度、かまをかけて、

ルディーは、母が言う様な素晴らしい人間であるのか確認していた。

母が隣にいることを分かったうえで、

わざわざ母がいる方を向きながら大声で、

「母はこう言うんです!でも嫌なんです!」

と言っているのも面白い。

ここで、ルディーが回答を間違えていたら、

アイシャはルディーを見限っていたのだろうか。

怖いよ笑。

合理的すぎる人間って怖いよね。

アイシャ……恐ろしい子

 

 

順番を間違える

助言を聞き間違えて、手紙を出してからアイシャを助けてしまった。

アイシャを助けたことで、二人の門兵が裏で動き始めた。

手紙を出すのがあとちょっとでも遅ければ、

ルディーは捕らわれることなく、エリスやルイジェルドと共に、

家族救出作戦に参加できたのである。

まあ、ルディーは捕らわれたおかげで、ザノバと仲良くなれた訳だが。

 

 

パンツをごまかす

夜明けとともに、朝陽をバックに家族が再開して抱き合うシーン。

「いいBGMでごまかすな!」とか

「いいシーン風にして、ごまかすな!」

というコメントがあって面白かった。

ルーデウスがアイシャにはちがねを渡すシーンで、

「パンツをごまかすな!」「洗脳中」

というコメントが沢山流れてきて笑ってしまった。

 

 

ゴキブリ

コメントを見て気がついた。

OP終了後冒頭のゴキブリの画角と、

CM後のザノバが這って歩いているときの画角が、

完全に一緒だった笑

悪意があるよね笑

たまに、悪意のある演出があって面白い。

15話の3匹のカエルが交尾している図とか。

スタッフの悪意と遊び心が面白い。

 

 

21話の予告が劇場版レベル

ついに次回。

「ターニングポイント2」である!

公式から21話の予告が出ている。

劇場版の予告レベルのクオリティーであった。凄い。

(未読はネタバレがあるので、あまり見ない方が良いかもしれない。)

次回も期待大である!

 

 

 

表現について考える

 

感想はここまでです。

ここからは、表現について考察します。

私は全くの素人です。

間違っているかもしれませんが、そこはご容赦ください。

あくまで、アニメに対するリテラシーを上げるための訓練です。

 

鳥肌OP

アイシャを咄嗟に守ったリーリャ。

リーリャとアイシャは水の中に転位させられる。

ボロボロになって、なんとかたどり着いたのはシーローン王国。

ロキシーを頼って、王宮に向かう。

しかし、パックスの奸計にはまり捕らわれてしまう。

この流れをOPで表現していた。

 

OPの表現で良いなーと思ったのは5点。

 

1点目は、冒頭。

咄嗟に、アイシャを庇うリーリャ。

二人は転位災害の眩い光に包まれる。

リーリャが目を開ける。

魚と気泡が見える。

「何だこれ?何が起きたんだ!」

突然のことでリーリャは混乱したことだろう。

「あれ、息ができない!やばい!」

焦りながら、片手で懸命に泳いだのだろう。

リーリャの主観視点で、我々視聴者も一緒に水の中に放り込まれる。

リーリャが感じた焦りと恐ろしさを分かりやすく伝えている。

 

水の中に急に放り込まれたら、おぼれ死んでもおかしくない。

そんな究極の状況で、咄嗟にアイシャを掴んで水上まで泳ぐ。

頭が切れる部分も表現されていた。

 

 

2点目は、水上に顔を出した後の表現。

まず、呆然と辺りを見渡す。

アイシャがせき込んで、ようやく自分が母親であったことを思い出す。

17話OPの草原を呆然と見回すパウロに似ている。

凄いリアルだなーと思った。

その後、アイシャが息を吹き返したときに、

リーリャが見せた、母の顔も良かった。

 

3点目は、汚れでどろどろになっている二人である。

何でこんなにどろどろなんだろうかと不思議に思った。

自分なりに考えてみた。

息を吹き返したアイシャ。

しかし、このままだと危ないかもしれない。

「とにかく、人が居る所に行って安静にしないと!」

そう考えたに違いない。

水の中に転位した後、濡れたままアイシャを担いで、

シーローン王国まで夜通し歩いてきたに違いない。

濡れたままで歩いたものだから、

どろどろに汚れてしまったのだと思う。

リーリャがアイシャを守るために、

どんなに必死だったかというのが伝わってくる。

 

4点目は、リーリャとアイシャが捕らわれたときの表現である。

リーリャとアイシャの不安そうな顔の上に、檻の様な格子の影が映る。

これによって、二人が捕らわれたことを表現していた。

俯瞰で顔を映して、そこに檻の影を映す。

そうすると、檻の影はそのキャラクターより大きく見える。

まるで、上から覆いかぶさるように見える。

捕らわれることの恐ろしさがより強調されていた。

また、リーリャの顔に檻の様な影が映った後に、

アイシャが顔を挙げてその顔にも檻の影が映る。

アイシャが転位後に初めて見たのがこの光景であった。

「え?何?どうしたの?」という不安そうな顔に、

胸が締め付けられる。

 

5点目は、歌詞との相乗効果である。

前半は、数多の命の中であなたに出会えた、

みたいな歌詞である。

リーリャがただアイシャの為に必死であることが描写される。

相乗効果で凄い感動的だった。

 

ここからは考えすぎかもしれない。

よくよく歌詞を聞いてみると、

OPで使われている1番は、母の愛に触れられなかった子供の歌である。

ちなみに、ラストのサビは母の純粋な愛(皮肉ともとれる)の歌である。

シーンに合致するのは、ラストのサビの方である。

しかし、あえて1番を使っている。

「愛に触れられーずー」と歌詞では言いながら、

リーリャがひたすらアイシャを思っているシーンが描写される。

歌詞と描写の衝突によって深みが増しているのかなーと思った。

前にも似たような感覚に襲われたことがあるような気がする。

そう思って、無職転生の他の話を見返していたら、見つけた。

17話のOPである。

「祈りをー」の部分で、

ノルンのあげた首飾りと蝋燭が消えるさまを描いている。

ノルンの祈りにも似た思いとは裏腹に、精神が腐っていくパウロを描写している。

「祈り」と「祈りが届かないどうしようもない苦しみ」。

この二つの衝突が良かったのかもしれない。

 

ロキシー像から分かる無職転生の魅力

フィギュアの構造に感心した。

原作を読んだ時も感心したが、

絵が付いて、より分かりやすくなった。

フィギュアに詳しくないが、実際にこういうフィギュアってあるの?

こういうフィギュアがあるのなら欲しい。

 

このフィギュアの面白さは二つあると思う。

 

1つ目は「意外性」である。

二本だと思っていた腕が、実は三本あった。

意外性のあるフィギュアであった。

 

2つ目は「リアリティー」である。

「ちょっと待ってよ!三本の手があるのは寧ろリアリティーが無いんじゃない?」

そう思う人がいるかもしれない。

しかし、それは間違いだと思う。

肉体の「リアルさ」や「詳細さ」ではない。

シチュエーションや我々の認識における「リアリティー」である。

もし仮に、このフィギュアが生きていたらどうだろうか?

服を脱がしたら恥ずかしくなって、胸を隠すんじゃないだろうか?

そういう発想でこのフィギュアは作られている。

キャラクターの「リアルさ」「詳細さ」ではなくて、

「リアリティー」を感じさせることを大切にしている。

 

フィギュアの構造から、原作者や監督の「創作論」が見えた気がした

小さな工夫によって、時間的な幅とキャラクターの厚みを持たせる。

それによって、見ている人間がリアリティーを感じるように仕向ける。

それこそが作品のあるべき姿ではないだろうか?

そう問いかけているような気がする。

無職転生も同じような魅力があると思う。

悪意のある演出も、情景描写も、

ノローグや変態描写などによって、主観と客観を分けているのも、

ここに集約されるのではないかと思う。

 

 

アニメは理屈から作っている(再録)

18話で書いた内容と同じことをもう一度書く。

 

アニメは理屈で作っている印象を受ける。

アニメ版は、脚本をテーマがより強調される方向に変えていたりする。

その回のテーマを考えて、そのテーマをどうやったら伝わるのか考える。

そのために、キャラクターの関係性をこうすべきだ。

キャラクターのこういう部分を描くべきだ。

そのためには、このようにシーンや動きで構築すべきだ。

このようなセリフを言わせるべきだ。

理屈で作っているのではないかと思う。

 

 

 

 

 

 

 

OPの歌詞について※ネタバレ注意

19話で同じようなことを書いたが、もう一度書く。

ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「神子(みこ)」「呪子(読み方が分からない)」「普通の子」

を比較した歌である。

一番は「呪子」と母の歌だと思う。

「天からの授かりもの」によって、母の愛に触れられなかった

「呪子」の歌だと思う。

 

二番は「神子」と母の歌だと思う。

「天からの授かりもの」によって、母の愛から遠ざけられ、

結局幽閉されてしまった「神子」の歌だと思う。

 

Cメロはこの二者とも力が強いゆえに不幸であることを示したと解釈した。

 

ラストのサビは「普通の子」と母の歌だと思う。

「天からの授かりもの」を持たない非力な子供だからこそ、

母の愛に触れて成長できると解釈した。

 

この歌をリーリャとアイシャの回想に被せた意味は何だろうか?

リーリャがアイシャを愛せるのは、

アイシャが賢いとは言え、普通の子供の範疇にあるからと伝えたいのだろうか?

現に、リーリャはルディーを悪魔付きだと考えて愛せなかった過去がある。

母と子の関係はそれ自体が「天からの授かりもの」であって、

否応なしに母は子を愛してしまい、重荷を背負う。

それは、「呪い」のようなものである。

しかし、その「呪い」こそが真に美しいのである。

もしくは、「天」のせいで人は「呪い」を美しいと感じて、

重荷を自ら背負うようにプログラムされてしまった哀れな存在である。

みたいな感じのことを伝えているのだろうか。

いやー、さすがにそれは無いかー。

間違った方向に解釈が進んでしまっている気がする笑

ここまでで、止めておこう。

私の力量ではこれが精一杯である。

 

 

以上。

次回も楽しみ。

4日連続で不思議な夢を見た。

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手作り感のある絵で申し訳ない笑

4日連続で不思議な夢を見た。

目覚めた後も覚えているぐらい、強烈であった。

物語として興味深く、面白い夢だったので紹介する。

夢の中で見たものを、起きた後に解釈して、物語調にしてみた。

 

 

1日目 幻想的な夢

不思議な夢だった。

私は一人、広大な湿原を彷徨っていた。

遠くから見れば、美しく雄大な景色である。

歩いてみたら、否応なしに分かるだろう。

この湿原の恐ろしさが。

大地を背丈よりも高い草花がびっしりと覆っている。

そのため、昼間でも薄暗くじめじめとしている。

進むには中腰で歩くしかなく、ぬかるんだ地面に足をとられて、

否応なしに体力を奪われる。

綺麗な川はない。

水分補給は生えている草からとらなきゃいけない。

地面からは太陽の位置が分からず、方向感覚を失う。

人間にとって非常に不快で危険な土地である。

危険な生物もたくさん住んでいる。

巨大ヒル、巨大なマダニ、猛毒蛇、ワニを食す巨大な蛇など色々いる。

(この辺の生き物も出てきた気がするが具体的な描写は忘れた。)

しかし、真に恐ろしいのはこいつらではない。

 

私は、草花をかき分けながら進んだ。

昼間だというのに、薄暗い。

太陽が当たらないので、地面は乾くことがなく、

じめじめとぬかるんでいる。

ブーツは完全に泥の中に埋まり、腰まで水浸しである。

迷彩色のズボンはぐちょぐちょで肌にぴたりとはりつく。

靴に水が入り込み、歩くたびにぐちょぐちょと音がなる。

露出した首筋を容赦なく蚊が血を吸いに来る。

私はこの不快な大地を彷徨っていた。

体の表面はカーっと熱いのに、体の芯は冷え切っていた。

体の振動に合わせてゾクゾクしたものが上ってくる。

自分の呼吸だけがやけに大きく聞こえる。

熱でもあるのだろうか、体がだるい。

「急がなきゃ。黄昏までにはこの森を抜けなきゃ。」

他に考える余裕はない。

朦朧とする意識の中、その言葉だけが頭の中に鳴り響いていた。

だんだんと視界はぼやけていった。

そして、ぷつんと私の意識は暗い底へと落ちて行った。

 

永遠とも思える時間が過ぎた。

 

背中に何かの感触。柔らかく暖かい。土の臭い。

頬に何かが当たる。まぶしっ!

私は目を覚ました。

風に揺られて、小さい草花が私の頬を撫でていた。

いつの間にか、湿原地帯を抜けていたようだ。

上体を起こして、振り返る。

太陽が西にだいぶ傾いていた。

「危なかった!」

地図を見る。この先に無人の避難所の様なところがあるようだ。

まだ体はだるかったが、峠は越えたようだ。

さっきよりはだいぶ楽だ。

「せっかくだし、このまま見ていくか。」

私は体育座りになってその時を待った。

太陽はどんどんと西へ西へ。

東の空からどんどんと藍色に変わっていく。

「そろそろ時間だな」

太陽が地平線に隠れるその瞬間。黄昏時。

生と死が交わる瞬間。

四方八方から、ぶちぶちという破裂音。

西側から一斉に黒い影が湧きたっていった。

そいつらは、一帯となって太陽を覆い隠した。

そしてどんどんと上空に昇っていく。

後から後から黒い影が湧きたつ。

「あれがそうか。」

太陽が沈むと同時に、そいつらは青白く輝き始める。

「美しい。まるで満点の星空のようだ。」

「あれをもっと間近で見てみたいものだ。」

「青い光が暗い空に吸い込まれていくのはさぞ美しいのだろう。」

「まあ、その光を一瞬でも見ようとしたら死んでしまうのだろうが。」

 

無数の青白く光る蝶は天高く昇っていく。

やつらの出す鱗粉は猛毒で、少しでも吸ってしまうと生き物は即死する。

湿原の生き物たちは、その前に交尾して子孫を残すか、泥の中で息を潜める。

草花も同様に一斉に種を飛ばす。

やつらは、黄昏になると一斉に羽化して大空へと飛び立つ。

青白く光って、異性を惹きつけ交尾をする。

ひたすら上空へ上空へと飛んでいく。

途中で力尽きて息絶えて、次々と死んで下に落ちていく。

仲間の屍の上で休みつつ、さらに上空へ上空へと進んでいく。

だいたい、地上から1000mくらいで打ち止めになって死んでいく。

蝶の屍が雨の様に降り注ぐ。蝶の屍が大地に積もる。

次の朝が来る。泥の中で眠っていた生き物たちが起きだす。

新たな生命たちは屍を食べて大きくなる。

大地が肥えて草花の栄養にもなる。

風で飛ばされた蝶の屍はそこで朽ち果てて、

さらにそこに草花の種が飛んでくる。

これによって、湿原はさらに大きくなる。

これが、この湿原の自然の営みであった。

まるで、一つの生命体のようであった。

 

「そろそろ行こう。その内、鱗粉がここにも届いてしまう。」

私は、その光景に背を向けると無人の宿へと歩き出した。

 

 

 

つっこみ所が満載です笑

なんか、ナウシカっぽいよね笑

美しい光景なのに、実は死を意味するものだったというのも、

まんま、漫画版ナウシカの冒頭の部分だよね笑

他にもところどころ設定がナウシカっぽい。

恐らく、この夢を見る3日前に漫画版ナウシカを読んだから、

こういう不思議な夢を見たんだと思う。

あと、なんで地図が濡れてないんだろう。

まあ、夢だから細かいことは気にしないでください。

 

 

2日目 アクション満載の夢

2日目は痛快アクションの夢を見た。

1日目ほど具体的には覚えていない。

山の噴火口にダイナマイトを仕掛け、

脱出するミッションを与えられた夢を見た。

 

 

 

ダイナマイト接地までは上手くいったのだが、

脱出用の飛行機がなぜか動かない。

「何で?動かない!」

「着火まで30秒前」

無機質な機械のアナウンス音が機内にこだまする。

「落ち着け!こういう時こそ冷静になるんだ!」

「20秒前」

「落ち着いて、まず整理してみよう。燃料良し、バッテリー良し…これだ!」

「10秒前」

「頼む。これで動くはず。クソ!手が震えて!くそくそ。落ち着け!」

震える右手を左手で押さえつける。

「5, 4…」

「動いて!」

「3, 2…」

「お願い…」

その時、ブルンとプロペラが音を立てて回り始める。

「いけぇーーーー!」

「着火します。」

大気が一瞬色を失い、光と影だけになった。

ふわりと浮き上がるような感覚。

爆縮の風を受けて、まばゆい光を背に飛行機が飛び立つ。

直後、激しい爆風が襲う。

爆風から逃れるように、大空へと旅立っていった。

 

 

 

3日目 冒険譚からゾンビものに!?

3日目は冒険活劇の夢を見た。

おそらく、直前にスカイリムという、

ファンタジーゲームをやっていたからだと思う。

こちらも1日目に比べて詳しく覚えてはいないので概要だけ。

 

 

私はファンタジー世界を旅する吟遊詩人になっていた。

旅の途中で港町に到着する。

街の雰囲気はスカイリムのリフテンに似ていた。

家屋は木製で、二階は居住スペース、一階はお店である。

家屋の二階どうしを立体橋で渡してあって、外に出ずとも移動できる。

地下もある。地下は丁度海抜と同じ高さである。

地下から部屋を出ると、目の前に水路があり、

そこから船を直接出せる仕組みになっている。

水路周りは日差しが遮られ暗い。

水路の奥の方にはスラム街があり、物乞いや身寄りのない子供が暮らしている。

街の中心には出店が出ていて賑わっている。

私は船でこの街にやってきた。

船頭と仲良くなって、一緒に街を歩いていた。

冒頭のシーンは詳細に覚えている。

 

「おい船頭、あれは何だ。」

「ああ、スラムのガキでさぁ。ここのさらに下流に住んでるんですぜ。」

 

ほぼ裸のぼろきれを来た少年が、

スキンヘッドの店主に泣きついていた。

 

「お前のせいで客が寄りつかねぇんだよ。頼むから帰ってくんねぇーか。」

「頼む!少しで良いから…。」

「こっちだって食わせなきゃいけねぇ子供がいるんだ。すまねぇが無理だ。」

「旦那、早く行きましょうぜ。旦那?旦那ーどこに行くんですか?」

 

「大丈夫か?どうしたんだ?」

「●●(名前忘れた)が…。●●(名前忘れた)が急に倒れたんだ。」

「薬があれば直るんじゃないかって…。それで。」

 

この後の展開はあまり覚えていない。

そっから、彼の住むスラムに案内される。

橋の下のくぼみになってい所に

9人ほどの少年少女たち(名前忘れた)が家畜用の藁に寝かされていた。

3日程前、一人の少女が突然倒れたらしい。

始めは、ただの風邪だと思った。

しばらく休めば直ると思った。

しかし、熱は下がらなかった。

昨日の未明になって、看病している少年が倒れた。

それから、立て続けに少年少女たちが倒れて行った。

彼らは一様に、うわごとのように意味のない単語をただ喋る。

やがて目を離すと、死んだ目のままブツブツと何か言いながら彷徨うようになった。

周りのスラムの大人たちは気味悪がって近づかない。

 

私は原因を見つけ、彼らを治してやると約束する。

同じような症状が出た人間を探っていくと、

調査を続けていくと、彼らは一様に海の魚を食べたことが分かった。

市場に出回っている魚は輸入品らしい。

よって、上に住んでいる人には被害が無かった。

魚を食べた、スラムの人間だけが病気になった。

 

症例をたどっていくと、どんどんと川の上流に近づいていることが分かる。

3日ほど前、大雨があったことも分かった。

川の上流で何かがあったのでは無いかと考えた。

スラムの男の子、船頭をお供に連れて、上流へと旅することを決心する。

 

川沿いの村々は悲惨であった。

反乱軍を陥れるために毒をまいたのだと叫ぶ街もあれば、

祟りだと恐れる村もあった。

 

具体的な描写は忘れたが、

このシーン強烈で覚えている。

面倒くさくなってきたので、概要だけ。

ある街にたどり着いた。

そこの街はやせており、農作物が育たない。

よって、主食は川魚であった。

そのため、影響をもろに受けたようだ。

にぎやかな街だと聞いていたのだが。

やけに静かだ。

宿をのぞいて呼んでも返事が無い。

私は暗い宿に入っていった。

誰もいない。

臭いなーと思って、カウンターの裏を覗き込んだ。

思わず息をのんだ。6歳くらいの少年の腐りかけの死体が半分になって落ちていた。

突然後ろから、押さえつけられる。

私は訳も分からず、夢中でその手を振りほどいて、裏口から路地に出た。

路地の光景を見て私は目を疑った。

昼間にもかかわらず、ほとんど光が入らない裏路地。

そこに、何人もの人間がひしめいている。

全員、白目で口からあぶくを出している。

わずかな光から逃げるようにして彷徨っていた。

全員が私に振り返る。そして一斉に襲ってきた。

やっとの思いで大通りまで逃げ出して、

同様に戦っていた船頭と少年を連れて逃げ出す。

 

いつのまにかゾンビものになっていた。

 

最終的に大きな工場にたどりつく。

今までのファンタジー世界から完全に逸脱した外装だった。

無骨な配管が迷路のように折り重なって、

所々に噴出孔があり、そこから蒸気が出ていた。

ハッチのような入口があった。

そこには、バイオハザードのアンブレラっぽい紋章がついていた。

どうやら、この工場では危険な薬品を扱っていたらしい。

3日前の大雨のせいで、薬品が漏れ出したため、

大惨事に至ったようだ。

さあ、これからアンブレラっぽい所に潜入だ!

というところで目が覚めた。

 

始めは冒険譚で、後半はゾンビものになった。

ハラハラしてとても面白い夢だった。

クライマックスまで見たかったなー。

まあ、夢って大体そんなもんだよね。

 

4日目 悲劇的な夢

恐ろしい夢だった。

私は事故で二人の人間を殺めてしまう。

故意ではない。しかし、明らかに故意に見える状況であった。

裁判では勝訴。

過失致死として処理された。

世間は納得しなかった。

私は世間の声を甘んじて受けるのが義務だろうと、

Twitterのコメントを全て読んでいく。

「故意だろ!」「卑怯者!」「お前が殺ったんだ!」

そういうコメントが目立った。

この辺の描写はあまり覚えていない。

ここからが、この夢の強烈な所だ。

だんだんと、記憶がねじ曲がって行く「私」が描写される。

今さっき、見た夢だからすごい生々しく鮮明に覚えている。

手っ取り早く夢で見た光景を描写するために、演劇の台本風に書いてみた。

 

(暗い世界に白い人影が現れる)

世間「故意だろ!」「卑怯者!」「罪を償え!」

私「違う!私は…」

検察官「故意だろ!」

私「偶発的な事故だ!故意じゃない!」

弁護士「卑怯者!」

私「卑怯じゃない!法によって正当に勝ち取った勝利だ!」

遺族「お前の意志で息子を殺したんだ!」

 

亡霊「罪を償え!」

(手にぬめっとした血の感触。)

私「止めろーーー!」

(叫びながら、白い人影から逃げるように走り出す)

(逃げても逃げても白い人影が追ってくる)

(周りの人間がぱっと振り返り、にやっと笑うと、指をさす)

世間「故意だろ!」

(白い人影がうわーーっと集まってきて、手を伸ばしてくる)

(怖くなって私はしゃがむ)

(万を超える手が一斉に私に伸びてくる)

 

世間「罰だ!!!!」

私「うわーーーー」

世間「罰だ!!!!」

私「誰か…」

世間「罰だ!!!!」

 

(バチンという激しい音、まぶしいフラッシュと共に白い影が消える)

(暗闇と一瞬の静寂)

(やがて、時計のカチカチという音だけが聞こえるようになる)

(目の前に鏡が現れる。)

(私に向かって指を指す)

 

鏡の中の私「故意だろ!」

私「そうだったかもしれない」

鏡の中の私「卑怯者!」

私「ああ、そうだ私は卑怯者だ」

鏡の中の私「自由意志で殺したんだ」

私「そうかもしれない。なのに私は…」

鏡の中の私「罪を償わねば」

私「罪を償う――」

 

「許して」

 

ここまでは覚えている。

その後の展開は覚えていないが、急に恋人視点になったのは覚えている。

翌日、首をくくって冷たくなった状態で私が発見される。

ショックを受けた恋人は後追い。

何があったか忘れたが、

罪の意識が連鎖して行って、家族も次々と命を絶っていく。

悲劇的で不幸な夢を見てしまった。

なんでこんな恐ろしい夢を見るんだろうか笑

なんか後ろめたいことでもあるんだろうか笑

無職転生19話「ルート選択」感想

無職転生19話「ルート選択」視聴しました。

今回も面白かったです!

原作WEB版のみ既読です。

ニコニコで視聴しました。

感想をまとめて行きます。

ネタバレなし感想

ネタバレあり感想

超絶ネタバレあり感想の

三部構成です。

 

目次です→

 

 

公式サイトはこちら→

ONAIR | TVアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす」公式サイト

 

ネタバレなし感想

 

鳥肌OP

前奏から心を掴まれた。

中国風の前奏と共に、朝日に輝く中国風の港街がドーンと出る。

ぞわっとした鳥肌が全身を駆け抜けた。

マジでかっこいい!

背景様、美術様、演出様、大原様ありがとう!

朝焼けに照る街並みも、中国っぽい険しい崖も、タイ米っぽい米も、

赤い鳥、十二国記EDっぽい車輪、光を反射する棚田、

全部バチっと決まっていてすごかった!

そして、ルディー一行はシーローンへ!

という所でタイトルコール。

 

シーローン王国

アジアっぽい感じ。

エキゾチックな雰囲気。

これぞ、異世界という感じだ!

ファンタジーでアジアっぽい所が出てくると、世界観がぐっと引き締まるよね。

 

どこか、元にした地域があるのだろうかと思って色々調べてみた。

ニコニコに3つほど説があったのでそれを基に色々調べてみた。

似ているか似ていないかの判断は主観なので悪しからず。

 

一つ目、インド周辺説。

シーローン=セイロン、つまりセイロン島を基にしたのではないかという説。

調べて見たら、セイロン島ではなさそうだ。

他のインドの地域も知らべてみたが、分からなかった。

似ているような似ていないような。

ただ、面白い意見だと思った。

 

二つ目、中国西部説。

シルクロード周辺、特に中国西部が似ているコメントがあった。

マブラブの影響で中国西部といえば

カシュガルのイメージがある。

カシュガルを調べて見たら、自分は似ているように感じた。

王宮周りの雰囲気は確かにカシュガルに似ている。

シーローン=西龍

みたいな感じか。

 

三つ目、東南アジア説。

原作者のツイッターによると

監督にタイっぽくしていいかと聞かれたらしい。

街並みや民俗は似ているような気がする。うーむ、難しい。

そういうのを調べる資料みたいなものがあればいいんだけど。

 

 

天才

アイシャの賢さが分かる回だった。

 

アイシャのセリフから凄さがにじみ出てくる。

世間一般から見て、

「パンツを大事にしているのは、自分の経験から考えると変態である。」

というのを理解している。

大人でも、物事を俯瞰して見れずに感情のみで生きている人は沢山いる・

6歳でここまで客観的に物事を見れるのは異常である。

6歳で、自分の経験から考えたり、世間一般を理解できるのもヤバい。

逆算、分析、根拠を得るための裏取りまでできちゃう。

論理の組み立て方も賢い。

「兄は頼りにならない」

「なぜなら、裏をとったら兄はこういう人間だからだ。」

「世間一般から見て、こういう人間は異常である。」

「具体的に、こんな根拠もある!」

「よって、明らかに兄は変態である!」

という論法である。筋が通っている。

6歳でここまで理屈立てて喋れるアイシャは異常である。

 

お母さんを助けようとルディーが言ってくれたときに、

困惑しているのも賢い証拠だと思う。

普通の子供だったら、「ありがとう!」と言って素直に喜ぶ所である。

世の中、そんなに上手い話はなく、

善意でやってあげるよりも、

ギブアンドテイクの方が、

後腐れが無くて助かるし、信頼できると思っているのかもしれない。

天才である。

 

 

順番を間違える

ルディーは助言とは違う行動をとってしまっている。

ヒトガミは、アイシャを助けてから手紙を出せと言っている。

ルディーは、手紙を出してからアイシャを助けている。

あれだけいっぺんに言われたら間違えるのも仕方ない。

よって、ヒトガミが見せたのとは少し違う未来になってしまった。

 

ネタバレあり説明

ここからは、ネタバレ注意。

盛大なネタバレは無いと思うが。

原作未読でも、ちゃんと世界観を知りたいよーという人向けに説明。

知っていたらよりアニメ版の凄さが分かる情報をまとめて行く。

アニメ以外の情報を入れたくないよーという人はここまで。

ここまで、読んでくれてありがとう!↓↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中国っぽい港町

OPに出てきた港町は、王竜王国と呼ばれる場所だと思う。

竜王国は4つの属国を従える大国である。

その一つがシーローン王国である。

シーローン王国の北部には、

400年前のラプラス戦役が尾を引いて、

未だに紛争が絶えない地域もあるとか。

シーローン王国は王竜王国の属国となることで、

紛争地帯を生き残ってきた。

 

 

 

超絶ネタバレあり感想・説明

ここからは、超絶ネタバレ注意。

未読は読んじゃダメ!

原作既読者向けに書いている↓↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠くの子守の唄

無職転生における、「神子」と「呪子」に関する歌だった。

この世界には特殊な能力をもって生まれる子供がいる。

その能力がプラスのものだったら「神子」と呼ばれて持て囃され、

マイナスなものだったら「呪子」と呼ばれ忌み嫌われる。

ただ、本質はどちらも同じものであるらしい。

今回のOP「遠くの子守の唄」はこの二者の対比を詩にしていた。

1番は「呪子」についてである。

「天からの授かりもの」によって、母から愛されずに、

最終的に殺されてしまった「呪子」の唄だと解釈した。

2番は「神子」についてである。

「天からの授かりもの」によって、母から遠ざけられ、

最終的に幽閉されてしまう「神子」の唄だと解釈した。

ザノバとリリア両方を想起させる歌詞である。

Cメロでは、「定めを受け入れよ」、

そして、「涙は誰の目にも滴るもの」、

両者とも「天からの授かりもの」を背負って苦しんでいるんだ、

と解釈した。

ラストサビは、普通の子供抱きながら子守唄を歌う母が描かれる。

 

眠れ眠れ私の子よ

どんな姿形も愛している愛している

安心して眠れ眠れ

 

呪子でも神子でも、

私ならあなたを愛せる、という純粋な愛ともとれるかもしれない。

そんなのは嘘だという皮肉にもとれるかもしれない。

また、本当は転生者であるのに、

「私の子」として大切に育てられた、

ルディーに向けた歌詞と捉えてもいいかもしれない。

 

私はこの歌を、

普通の子供だったら、母の愛に触れて生きることができたはずなのに、

「天からの授かりもの」を背負ってしまったがゆえに、

不幸になってしまった「神子」や「呪子」が描かれた歌詞だと解釈した。

次回、神子ザノバが出てくる。

呪いを持つオルステッドも次々回あたりに出てくる。

凄いピッタリな曲だと思う!

 

地理について

中央大陸はアジアっぽい感じだった。

中央大陸の紛争地帯というのは、

中東のイメージなのだろうかと思った。

竜王国が中国っぽい感じなのだとしたら、

最終決戦の、スペルド族の村や鬼神の島周辺は、

倭の国なんじゃないかと思った。

どんな感じで描かれるのか、今から楽しみである。

 

ついに!

ついに、次回ザノバが登場する。

無職転生の理系三人衆が凄い好きなので嬉しい。

あ、理系三人衆っていうのは、ザノバ、クリフ、ナナホシの三人の事。

機械工学のザノバ、回路工学&情報工学のクリフ、理論物理のナナホシ

みたいな感じで理系っぽい。

理系三人衆と勝手に呼んでいる。

一応、7話で一瞬ザノバが登場している。

どんな感じで成長したのか気になる。

楽しみである!